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日々の出来事 12月11日 たくあん和尚

2018-12-11 08:34:42 | A,日々の出来事_





 日々の出来事 12月11日 たくあん和尚





 今日は、澤庵宗彭が亡くなった日です。(正保2年12月11日)
沢庵和尚は、兵庫県の出石出身の臨済宗の僧です。
京都の大徳寺の住職をしていましたが出石に帰り、宗鏡寺の裏に庵を結び、投淵軒と名付けて住んでいました。
その後、禁中並公家諸法度による大徳寺への圧力に対して紫衣事件を起こして出羽国の上山に流罪となります。
 この流罪は徳川秀忠の死による大赦令で許され、再度大徳寺に戻ります。
そして、ここで徳川家光が上洛したおり沢庵和尚は謁見し、これ以降、徳川家光は深く沢庵和尚に帰依するようになりました。
 翌年、沢庵和尚は徳川家光に懇願され江戸に行き、徳川家光が沢庵和尚に品川の東海寺を建て住職となります。
その後は、東海寺で徳川家光の相談相手として暮らし、一生を終えました。
 沢庵和尚は、死ぬ前に弟子に請われて筆をとり、“夢”の一字を書きました。
また、遺言として、

“ 自分の葬式はするな。
  香典は一切もらうな。
  死骸は夜密かに担ぎ出し後山に埋めて二度と参るな。
  墓をつくるな。
  朝廷から禅師号を受けるな。
  位牌をつくるな。
  法事をするな。
  年譜を誌すな。”

と残しています。(でも、墓は東海寺にあります。)

 沢庵和尚は、吉川英治の“宮本武蔵”で武蔵の師匠として描かれていますが、宮本武蔵と交渉があったかは、明確な資料がありません。
ただ、沢庵和尚は宮本武蔵より10才ほど年が上で、両者の出身が山ひとつ隔てた背中合わせで近く、また、柳生但馬守に剣禅一如の奥義を伝えたほどの禅僧であることから、何らかの繋がりがあったとも考えられます。
 漬物の“たくあん”は、徳川家光が東海寺を訪れた時、沢庵和尚が名前の付いていない漬物を供したところ「名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし」と言われ“たくあん”となったと東海寺に伝えられています。
 また、江戸時代の俳諧師である吾山は“物類称呼”の中で、“たくあん漬けの名は、武州品川、東海寺開山の澤庵禅師、初めて製し給う、に依ってたくあん漬けと称する”と謂れを書いています。








  沢庵和尚















☆今日の壺々話










定職屋のたくあんはなぜ二切れなのか




一切れ=人斬れ ×
三切れ=身切れ ×
四切れ 多いよバカ!
五切れ だから多いよバカ!
十切れ こんなに食えねぇつってんだろ!
十五切れ ここはたくあん屋かよマジいい加減にしろ!
三十切れ もういいお土産に持ってかえるわ!

というわけで2切れ。



 “沢庵を二切れ出す”という習慣は、江戸時代からの名残です。
侍にたくあんを一切れ出すと、

「一切れ・・・人切れ・・・人斬れ!?人を斬れという意味か!?」

と怒り出しので、一切れはタブーになりました。

“だったら三切れだ!”と思い、出してみたら、

「三切れ・・・身切れ・・・身斬れ!?切腹をして身を斬れというのか!?」

と、また怒り出しました。
 二切れにすると、お侍さんは怒り出すことはなかったので、食堂屋さんも安心^0^
この習慣が現在に至っているそうです。
ただし、関西の方では3と言う数字が縁起がいいので、三切れだしているお店も存在しているのです。

















       千代田城にて





「 沢庵和尚、雨の降る日は天気が悪うござるが、どうしたものでござるな?」
「 左樣、雨の降る日は天気が悪うござるな、伊達政宗殿。」
「 ・・・・・・・?」
「 ・・・・・・・。」

 後日、突然、伊達政宗と家来の一行に大雨が降り掛かります。
伊達政宗と家来は、ビチョビチョに濡れます。
伊達政宗は、ビチョビチョに濡れた家来を見て何とかしてやりたいと思います。
そのとき、そこを通り掛った百姓が歌います。

「 雨の降る日にゃ天気が悪い~~♪」
「 !」

伊達政宗は、この歌でハッと気が付きました。

「 自分は、自分が濡れていることを忘れて家来を何とかしてやりたいと思った。
 この前の沢庵和尚との会話の意味は、これを言っていたのか。
 我を捨てることが、禅の会得に繋がっているのか・・・。」


( これって、とても超越しています。
 禅の心は、全宇宙を駆け巡って、何処にどう繋がっているのでしょうか。)

そして、物影に隠れていた百姓は変装を取りながら言いました。

「 分かったかの、伊達政宗殿・・・・。
 それにしても、大雨の中、走って来たので疲れたわい!
 ゼェ~、ゼェ~、ゼェ~、ヘックション!!」

なんて、オチは実は無いのです。

















宗教“風邪を引く”という世界観の考察




道教:風邪を引く。

儒教:子曰く「風邪を引く。」

仏教:それは実は風邪ではない。

禅:そもそも風邪を引くとは何ぞや。

ヒンズー教:以前にも同じ風邪を引いているのを見た。

イスラム教:風邪を引くのはアラーの思し召し。

プロテスタント:隣人に風邪を引かせたまえ。

カトリック:風邪を引けば、それは罪の報いである。

ユダヤ教:どうして我々ばかり風邪を引くのだ!?

改革派(ユダヤ教):風邪薬はあるか?

セブンスデー・アドベンチスト教会(第7安息日再臨派):風邪を引くのは日曜日である。

ルーテル教会(ルター派):風邪を引いても悔い改めて祈れば善い。

聖公会:風邪を引くのは真実である…、しかしルター派だけが引く。

ウィッカ(魔女宗):一度風邪を引けば二度引く…、女神が風邪を作るのだ。

エホバの証人:風邪はアルマゲドンまで引かない…、良い風邪の量は限定されている。

不可知論:見た目も匂いも風邪だが証明はできない。

ラスタファリズム:この風邪を吸おうぜ、ヘイ!カモン!この風邪はイケるぜ。

バプテスト教会:今まで間違った風邪を引いたことを悔い改めなさい、我々が洗い流そう。

シク教:風邪をそっとしておきなさい。

神道:その風邪は先祖から受け継いだのだ。

統一教会:風邪を引いたときだけが幸せである。

創価学会:風邪を治すには一票を投票しましょう。


















落ち着け




 大学生に入ったばかりの頃、大学の近くのコンビニでバイトしてた。
雨が降ってきそうだったのでビニール傘を出してるときに客が来た。
作業中だったら、しゃがんだままいらっしゃいませって言っても良いのに、何故か慌てて立ち上がろうとしたら、入ってきた初老の男性の股間に私の頭が……。

「 ごっ、すみ、申し訳なりまふ…申し、もうしがけもうしらけ・・・・。」

ごめんなさいと言おうする。

→あれ、すみませんだっけ?
→いや申し訳ありませんだろ?

と巡る思考と回らない舌。
 頭をぶつけたところに触れようとするも、男の人の股間に触るのはアウトだろと思い、あわあわと客の股間に触れるか触れないか辺りで手を彷徨わせてた。

「 落ち着きなさい、私は大丈夫だから。」

その方はぽんぽんと私の肩を叩いて、何事もなかったかのように買い物して帰っていった。


 そのふた月ほど後、学食でうどんセットを購入して、あいてる席を探していたら席を立とうとした人の椅子に足を引っ掛けてこけた。
私の手から離れるトレー。

飛ぶうどん。
飛ぶ沢庵。
飛ぶ白飯。
飛ぶお茶。

綺麗な放物線を描いて誰かの肩にうどんがかかった。
 うどんまみれになった男性が振り返った。
見覚えのある顔。
真っ白になる頭の中。
そうコンビニのときの方と再会。
 股間は大丈夫でしたかとか、うどんは大丈夫ですかとか、教授だったんですかとか、目茶苦茶噛みながら色々言った気がするけど、よく覚えてない。

「 君は冷静になるということを覚えなさい。」

と溜め息混じりに言われたのは覚えてる。
 とりあえず、私のサークル活動用のジャージに着替えてもらった。
でもその時さ、洗剤詰め替えるとき間違えてシャンプーで洗濯してたんだよね。
フローラルな薫りのジャージで一日過ごさせてしまったことを後日謝りに言ったら、

「 言わなきゃ分からないのに、君は変わってるねえ。」

としみじみと言われた。
 その時に色々雑談もしたんだけど、私の推薦入試のときの面接官もその教授だったらしく、私が椅子に座ろうとしたときに、目測を誤って尻餅をついたことや退室する時にドアにぶつかったときの話もされた。
尻餅をついたときにパンツ丸見えになって、

「 ちゃんとしたのじゃなくてすみません!
3枚1200円のですみません!
お目汚しすみません!」

と連呼してたことや、ぶつかったドアにペコペコ謝ってたらしい。
緊張と羞恥のあまり、忘れてた色んなことを思い出して死ぬかと思った。
















母ちゃんへ




母ちゃんへ
弁当にカレーを入れるのは百歩譲ってよしとする。
そのカレーの具材にちくわが入っていてもよしとする。
さらに福神漬がないからって替わりにたくあんと入れたこともよしとする。
ただ箸はゆるさん。

















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