木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1090 身体との会話56

2011-01-11 | カイロプラクティック
最近の脳科学の研究は進歩が早い。先日もNHKの番組で放映していたが、脳科学の有名な研究者が語っていた。五感に関わる脳は常に、生存維持のためにあらゆる神経回路が働いている。そもそも五感とは生命を守る防衛本能みたいな働きをする。

例えば、味覚を例にあげると純粋に味覚だけで味を判断することができるが、ある情報が入力されると情報の錯覚が起きて、味覚情報が書き換えられてしまう。この情報とは、嗅覚であり、視覚であり・・他の五感情報である。

この五感情報は総合的に情報処理して、生命時のためにはたらく。こんな実験が紹介された。メロンの匂いと、もう一つ忘れたが甘い匂いがする果物の臭いをつけた飲み物の味をみる実験である。液体を三つ用意して、それぞれ味わってもらう。

一つは匂いが無い液体。もう二つは前述し甘い匂いがする液体。三つともただの水である。味わった結果、被験者の味覚は、匂いがないものはただの水とわかるが、匂いがあるみずは、果物の甘い味がすることになった。ある意味、情報の解析はいい加減なものであることがわかった。匂いひとつで味が変わる。

同じような実験を、今度は色でも行った。綺麗な色と濁った毒々しい色の水を用意して、もちろん水はいずれも甘さをつけた同じ液体である。美しい色の液体を口にすると、すぐに甘いとわかるが、毒々しい色の液体は、口に含むと甘さより、苦味を感じたような味がした。

このような情報処理がどうして起きるかというと、生命時のために臭い、色を判断して食べても大丈夫か判断するということらしい。腐ったもの、毒が入っているを味覚のみで判断してしまわないように用心しているということらしい。

毒の入ったものをいきなり口にしては危険である。口に入れる前に色、臭いを嗅いで腐ったものか、食べても大丈夫か判断するようにできている。生命維持のために必要な五感情報を本来は持っている物である。いつの間にか、賞味期限とか親切丁寧に知らせることによって五感の働きが機能しなくなってきているような感じがする。

この脳の働きを利用しない手はない。脳に適切な情報を入力して切り替えをすれば面白い結果が出る。今度の臨床研究会では、この脳の働きを利用した方法をいくつか紹介する。


拳骨


最新の画像もっと見る