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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1093 身体との会話59

2011-01-18 | カイロプラクティック
30年近く臨床を重ねて、過去を振り返るとつくずく思うのは、患者さんは治療法などどうでも良いのだろうと思う。結果次第で治療法の問題ではない。目の前の症状が改善すれば治療法など何でも良いのだ。治って当たり前。治らないとやぶ医者でsる。ごもっともである。

特に生死に関わるような重篤な患者さんを見ているわけではない。また、生死を分けるような緊急性を要する患者さんを見ているわけでもない。外傷性や癌などは外的介入が必要になる。対処療法にすぎないが適切な処置である。外的介入を否定するものではない。問題が原因がわからない、外傷でもなく、感染症などでもない厄介なものは何か? 

慢性的な身体的不調である。身体的不調を放っておけば肩こり、腰痛などの筋骨格系の問題、内科的な問題に発展していく。代替医療もただ単に身体のいたい部位を対処的に処置していればいいのか? ターゲットはどこだ? ターゲットを明確に絞れば根本的な治療ができる。

では、病が治るのはどうしてか? 未だ明確な答えはない。患者さんもどうして治るのかなど疑問に思ったことがないだろう。医者にいけば治ると先入観があるはずだ。そう思うことがそもそもプラシーボ効果がある。今回の臨床研究会で紹介するが、味覚なども同じで脳の働きで味など、甘くもなり、辛くもなる。勝手なものである。これもプラシーボと同じである。ただの水を甘酸っぱい果物をにおいで、甘く感じる。それだけ脳は柔軟性がある。

明らかな外傷などのない、原因不明の身体の痛みは前頭葉で感じるらしい。人間が人間らしく生きていく上で大切な部位である。慢性的な痛みも同じ部位である。怒りや不安でも痛みが感じても不思議でもない。こうなってくると痛みもややっこしくなる。従来のいたい部位だけをターゲットにした対処療法ではまかないきれなくなる。

すでに医療の世界ではまかないきれない患者さんが増えて、治るどころか年年、慢性疾患の患者が増加している。我々のこれからのターゲットは慢性疾患の治療である。明確になってきている。アプローチはなんでもいい。臨床で結果が出せるかが問題である。

手技療法家の魅せどころは手技という技術である・・・それも有りかもしれないが、患者にとって迷惑極まりない。治す技術に酔いしれて、術者の満足で終わってしまう。後は時間が立てば治る? これは術の効果ではなく患者自身の自然治癒力である。生き物は全て備わった能力である。生物が持っている能力を外部から手を加えて促進するのが手当(手技)である。

自然治癒力を活性化させるには、どこに働きかけたらいいのか? ここが大切なところである。ここを見失うと本質的な治療ができなくなる。臨床研究会ではこのあたりの所を、臨床的に見ていく。


拳骨


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