29日の日曜日、御徒町でハナフェスティバル2013が行われ、参加してきました。ハナフェスティバルは2007年の北と南の首脳会談で発表された祖国統一のための10.4宣言6周年を記念して持たれたもので、在日本朝鮮青年同盟(朝青)、在日韓国青年同盟(韓青)、在日本朝鮮留学生同盟(留学同)ら、在日同胞青年たちが主催したものです。
開始の午後4時になると、会場となったJR御徒町駅南口近くの広場は約600人ほどの人たちで溢れました。舞台にあがったのは、韓青の文化サークル「カラク」によるサムルノリ、朝鮮大学校の軽音楽クラブ「セナル」の歌と演奏、東京朝鮮歌舞団の舞踊と歌、韓青の文化サークル「アウラジ」による律動ダンス(?)、そして今日のために韓国からやってきたノレペ・ウリナラの歌でした。また、南の青年たち、北の青年団体からビデオメッセージも送られ紹介されました。
韓青の律動ダンスが新鮮で面白く統一を願う心が素朴に現れていたように思います。朝大軽音楽部や東京朝鮮歌舞団の公演もよかったけれど、朝青や留学同も何か独自の出し物をやってほしかった。舞台に上がることでフェスティバルの主体であることをもっとアピールすべきだったのではと思ったし、良い意味の「手作り感」があってよかったのではないでしょうか。
もっとも感動的だったのは、ノレペ・ウリナラの歌う「京義線に乗って」にあわせて韓青のメンバーが踊る姿でした。踊りが統一列車となり、小さな統一列車が観客も参加した大きな統一列車になり広場を走る姿は、若い同胞たちの統一への思いが凝縮されていたようで心を動かされました。私は写真をとっていたので統一列車の隊列に加わりませんでしたが、自分がなぜ普通の参加者でないのか、自分がなぜ青年でないのかと悔しかったです。
同胞青年たちによる統一への思いを発露させた集まりは久しぶりではなかったでしょうか。たった6年ですが、李明博政権以後の南北関係の後退は悔しいというほかありません。逆に言えば、また遠くない日に、6.15や10.4の時代を取り戻すことができるということでもあります。フェスティバルの参加者みんながそのような思いだったはずです。
韓青のメンバーで司会を担当していた金さんは「6年前には南にも北にも行くことができ、出会うことができた。今は朝鮮半島情勢が非常に厳しい。しかし、厳しい状況の中でこのようなフェスティバルをやれたのがうれしい。在日同胞は普段の生活の中ではバラバラのようだが、こうやって集まればパワーをもらえる。集まって力を合わせることが大事だと改めて思った」と語っていました。
フェスティバルが終わった後は、御徒町から上野公園まで祖国統一を訴えながらパレードしました。日曜日の繁華街でさすがに人がたくさんいて、注目度も抜群でした。(k)