世間を騒がしている「食中毒事件」。
今回問題になったのは、焼肉チェーン店のユッケ肉ですが、
私たちの周囲にはユッケ以外にも、さまざまな危険な食べ物があります。
私は「豚肉はよく焼いて食べろ」とは昔から言われていて、
今でもその言われは守っています。
豚肉よりはマシだとしても、鶏肉を生でいただく「鶏刺し」なんかも、
実はいつも内心ドキドキしながら食べています。
体の調子が悪いと、生ものは避けるようにしてます。
あと、家で気をつけているのは卵です。
わが家では夏場の卵かけご飯などは厳禁されています。
食べ物に火を通して殺菌して食べる、
これはごくごく当たり前の通念だったはずです。
生ものに限らず、例えばお弁当を詰める時にも、
前夜の残り物のおかずを入れるときなどは十分に再加熱して、
食中毒を防ぎますよね。
その感覚からすると、生の肉を食べるということ(魚介類も然り)のリスクが、
どれだけ大きいか想像つきます。
でも、もはや生食は一般的な食のジャンルとなっています。
自然と「危機意識」も薄れているのではないでしょうか。
ましてや子どもや年配の方が食べるのはさらなるリスクが。
免疫力が弱い人はとくに気をつけなければなりません。
私が今回の食中毒事件を見て思うことは、
いろいろと「目くらまし」が多い中でも、私たち消費者の感覚がマヒしてはいけないなということです。
安価をウリにする大手チェーン店などの参入で、
もはや食の安全は十分に脅かされています。
利潤を追求する企業側は、私たちの安全を確保してはくれないのです。
店側が平然とメニューとして出していた品によって、
死者が出てしまったのですから。
もちろん、きちんと肉の卸業者とお付き合いをして、
たしかなルートで信頼できる食品を提供しているお店もたくさんあります。
そういう店は、何より「口コミ」がしっかりあるのではないでしょうか。
今こそ、そんな「良店」が見直される時だとも思います。
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(里)