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これまでの歯周病治療は原因となる細菌を、器具を使って取り除くものでした

2018-10-12 14:43:47 | 日記
歯に虫歯が無くても、歯を支えられなくなってしまったら残念ながら歯を抜くことになります。現在の歯を抜く理由の1位は虫歯ではなく歯周病です。歯周病の恐ろしいところは『自覚症状が比較的無い』という事です。歯肉が多少腫れた状態ではどんな方でも気が付きにくいのです。ブラッシング時の出血によって気が付く方もいらっしゃいますが、それ以前に腫れていたはずなのです。さらに進行すれば歯がグラグラと揺れてきます。ここでほとんどの方が気付くのですが、この状態で歯科医院に駆け込まれても手遅れになった状態である可能性が高いのです。もちろん極力歯を抜かないで治療いたしますが、残念ながら歯を残すことにリスクが高い場合は抜かざるをえません。
歯科口腔内カメラ
また、ある程度進行した状態を治療する場合には、外科的な処置(歯肉を切ったり、歯を支えている骨を整えたり、つまり出血を伴う処置の事です)が必要になりますし、当然元通りになるのではなく歯肉の見た目は劣ってきます、いわゆる歯の根が見えたになってしまうこともありえます。できるだけ治療をしないようにしていきたいのです、やはりここでも予防する事が最高の治療だと私は考えます。つまり定期健診がとても重要なのです。
歯周病は生活習慣病でもあります、患者さんそれぞれにあった生活指導をさせていただく事もあります。当然患者さんによって状況が異なりますので、それぞれに対して細かくお話しさせて頂きます。ただ、特に血糖値、つまり糖尿病との合併することで症状の悪化が指摘されていますので、是非ご注意をしてください。
 これまでの歯周病治療は原因となる細菌を、器具を使って取り除くものでした。歯ブラシで歯に付着した細菌の数を減らし、歯石取りで細菌の住みかを取り除き、深い汚れは歯周外科手術で歯ぐきを骨から剥がして汚れを取り除く治療が主流でした。これだけ頑張っても全ての歯周病を改善させるのは不可能でした。歯周内科治療はこのような従来の治療法に加え、薬で歯周病を治療しようという考え方です。この治療法には5つの大きなポイントがあります。
マイクロモーター
① 位相差顕微鏡での菌の確認
カビ(カンジダ)菌
 カビはどんな人の口の中にもいます。空気中を飛んでいますし、食物中にも入っています。歯ブラシで清掃していても磨きづらい部分に溜まり成長していきます。カビですので臭いがあり、ネバネバした感じもあります。カビが溜まって成長すると歯ぐきに根をおろし、炎症を起こして簡単に出血するようになります。カビが根を下ろすときに酸を出し、知覚過敏を引き起こすこともわかってきています。
スピロヘータ
 本来口の中にいてはいけない、いわゆる悪玉菌です。動きが速く、この菌がいると他の悪玉菌も増えてきます。この歯周病菌がいるということは現在歯周病が進行している状態か、将来歯周病が非常に進行しやすい状態にあるといえます。逆にこの菌がいないと歯周病は進行しづらいことになります。

クリーニングや定期メンテナンスの習慣のない日本では、80歳になって残る歯は8本と言われております

2018-10-12 11:06:10 | 日記
当たり前のことですが、お口の中は、食べ物や飲み物が通るため、とてもデリケートな環境になっています
予防歯科に積極的に取り組まれているスウェーデンと日本を比較すると、スウェーデンの80歳以上の歯の残存率が若い時と変わらない本数を維持し、日本では、歯の残っている本数は平均で約9本と言われています。つまり、ご自宅での毎日の歯磨きだけでは、ご自身の歯を健康に保つには限界があるということを意味しています。口腔内の病原菌であるむし歯菌や歯周病菌が、バイオフィルムという膜となり、歯磨きだけでは完全に取り除けない状態になってしまうからです。
マイクロモーター
その対策として、歯科医院に定期的にお越しいただき定期健診や歯のプロによるメンテナンスやクリーニング(PMTC)を受けることが出来ます。また、ブラッシングの指導なども行いますので、効果的にむし歯や歯周病を防ぐことが出来ます。

当たり前のことですが、お口の中は、食べ物や飲み物が通るため、とてもデリケートな環境になっています。物を噛むときには歯と歯が激しくぶつかり合うため、歯と歯の間や詰め物やかぶせ物の間に小さな隙間ができ、そこからむし歯菌が侵入し、むし歯の再治療につながってしまいます。

再治療となってしまった場合には、さらに歯を削らなくてはいけなくなるため、ますます歯を残すことが難しくなり、抜歯せざるを得なくなってしまった場合には、その欠損を補うために、ブリッジや入れ歯、インプラント治療が必要となってしまいます。1度治療した歯は、健康な歯以上に正しい予防とメンテナンスが大切となります。正しい予防とメンテナンスの知識を身に付けましょう。
超音波スケーラー
クリーニングがとてもスッキリして、歯周病予防にもつながり、口臭予防にもつながり、早期発見にもつながるメリットだらけで、習慣にできそうなら、一定の間隔で、それこそ、美容室に通うように、定期メンテナンスに切り替えてみるのもおススメです。定期メンテナンスを受けることで、将来歯を失う可能性を減らすことができます。

クリーニングや定期メンテナンスの習慣のない日本では、80歳になって残る歯は8本と言われております。対して、クリーニングや定期メンテナンスがあたりまえの欧米では、80歳になって残る歯は、15~20本なのです。どうでしょうか。入れ歯になってしまう前に、定期メンテナンスを良い習慣にして、お口スッキリ、口臭や歯周病予防につながるのも、良いことだらけではないでしょうか。

歯科医院などでの治療は、患者さんのお口の中を診査・診断した上で、その人に適した治療計画に沿って行なわれます

2018-10-12 10:33:52 | 日記
その昔日本人は食生活の変化(欧米化)により、虫歯が多発しました。
しかし近年では国民の意識変化により、特にこどもたちの虫歯を減らすことに成功しています。しかしそれでもなお歯を失う人は少なくありません。その原因は歯周病が最多であることが厚生労働省の調査(※)により知られています。そのように歯周病で歯を失ってしまう理由には、歯周病の特徴が深く関わっています。すなわち「痛くないうちに進行すること」、「歯周病が進行すると、虫歯のように元の状態に治すことが難しいこと」の二つが関係しています。
口腔内カメラ
痛くないうちに進行するということは、進行し始めてもご自分では分からないということを意味しています。したがって、歯科医院での定期的な検診によりリスクの発見と早期の治療を行うことが重要です。また進行すると治すのが難しいということは、予防が最良の方法であるということを意味します。予防のためには定期的な歯石除去ももちろん重要ですが、ご家庭でのケアが正しく行われていることも大切です。

歯科衛生士のサポートが不可欠
歯科医院などでの治療は、患者さんのお口の中を診査・診断した上で、その人に適した治療計画に沿って行なわれます。
歯周病の予防及び治療の基本はプラークコントロールですが、これはセルフケアとプロフェッショナルケアの2種類に大別され、特に重要となるのが患者さん自身が毎日行うセルフケア。
歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどの適切な使用方法を覚えることが大切です。一方、プロフェッショナルケアは、専門家(歯科医師、歯科衛生士)によって定期的に行うお口の衛生管理。セルフケアで取りきれていないプラークや歯石を専門的に除去することで、予防や治療後の維持・管理に欠かせないものとなります。つまり、セルフケアとプロフェッショナルケアは、どちらかが欠けてもいけない、プラークコントロールの両輪と言うことができるでしょう。
マイクロモーター
また、プラークが溜まりやすい口内環境の改善のため、歯石の除去や補綴物の修正などの処置が必要となることもあります。さらに、歯周炎に進行している場合には歯肉の再付着を促す治療、ケースによっては歯周外科という小手術を行うことも検討されます。このように治療を進めていく過程では必要に応じて治療計画が修正されますが、患者さんが歯周病に罹った背景や生活習慣等を理解し、しっかりサポートしてくれる歯科衛生士との出会いが、歯周病治療において大切なポイントになるでしょう。