皆様ごきげんよう。黒猫でございます。
本日は訃報を。
漫画家の佐藤史生さんがお亡くなりになったそうです。
先日わたしが思い切って石森章太郎ふるさと記念館まで行ってきた原画展の方です。
本格的なSF漫画家さんでした。
いわゆる24年組というグループに分類される方で、2000年以降新作を発表されていないので、わたしもリアルタイムな読者ではなく『夢見る惑星』の文庫化で初めて知った方なので、全作を読んでいるわけではないんですが、本当に優れた書き手だったと思います。
初めて読んだ時、漫画でこれほどのテーマを扱うとは、と、すごく衝撃を受けました。
先日の原画展の記憶もまだ新しく、それどころかまだその顛末をまとめてもいないのに、まさかお亡くなりになるとは思いもよらず、とにかくびっくりしました。
ご友人の漫画家の坂田靖子さんがご本人のサイトで報告されたそうで、行って見てきましたが、癌を患ってらしたそうで、手術をしたものの転移してしまい、長い闘病生活を送っておられたようです。
原画展の原画はどれも素晴らしく、もしかすると今年こそ新作があるかも、と思っていたんですが・・・。
もう新作を読めることはないんですね・・・なんだか信じられません。
ネットや携帯電話が一般化した現在こそ、描きたかったテーマがきっとたくさんあっただろうに。
あんなSFを描く漫画家は後にも先にももう出てこないと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。