皆様ごきげんよう。某スーパー果物売り場にて、遠目に見てアップルマンゴーかと思って喜び勇んで近づいてみたら、実は桃だった黒猫でございます。
・・・桃かよ・・・桃・・・。イヤ、桃も好きだけど。マンゴーはその10倍くらい好きなもんで。どうやらもう生のマンゴーの季節は終わってしまったようですね・・・ああ~ん、せつないまでに短い旬。そこにシビれるッ!あこがれるゥ~!!(憧れてんのか)
それはさておき、今日は昨日の試写会の感想です。
『シュガー&スパイス 風味絶佳』山田詠美さんの同名小説の映画化です(わたしは未読です)。
東京、福生。高校3年生の士郎(柳良優弥)の親友のひとり、尚樹(濱田岳)が彼女と暮らす!と盛り上がる一方、もうひとりの親友マッキー(木村了)はその彼女への片思いに苦しみ、進学先を地方に決める。卒業を迎え、士郎は「大学に行く必要性を感じなかった」という理由でとりあえずガソリンスタンドで働く。両親の猛反対は、バーを経営する祖母、富士子(夏木マリ)を見方につけたことでどうにか押し切った。富士子はアメリカかぶれで、いつも年下の恋人がいて、「おばあちゃんじゃなくてグランマと呼びな」と強要するような個性的な人だった。
仕事に慣れた頃、ガソリンスタンドに新しいアルバイトの女子大生、乃里子(沢尻エリカ)が加わる。士郎は実は以前に乃里子を見かけたことがあった。女子大の寮の前で、別れ話なのか、男を殴っているところを見たことがあったのだ。一緒に仕事をするうちに、乃里子に惹かれていく士郎。やがて士郎は乃里子が思い切ってかつての恋人に合鍵を返しに行くのに付き添い、ふたりは付き合うようになる。
かつてアメリカ人と大恋愛をしたものの、結局結ばれずに終わったらしい、祖母の富士子は「女の子にはシュガー&スパイス。優しいだけじゃ駄目。時にはぴりっとしないと」などと言うが、初めて本当の恋だと思える経験の中にいる士郎にはどうもピンとこなかった。ふたりは親密な時を過ごし、ついに乃里子から「春になったら一緒に暮らそう」と持ちかけられるが・・・?
というようなお話。
士郎役の柳楽優弥君の視点で話が展開します。モノローグのナレーションもたくさん。彼は友達が恋愛に一喜一憂しているのを、応援してはあげるのですが、まだ本当の恋をしたことがないからいまひとつわからない、というような立場なのです。
そんな彼が乃里子に出会い、紆余曲折の末付き合うようになるわけですが・・・。
うーん、これ、わたしはどうも沢尻エリカ演じた乃里子の行動のほとんどに共感も理解もできずに終わったので、何だか微妙です・・・。
一番「ハァ?」と思ったのは、元彼乱入シーンのとある台詞で、わたしはドン引きしたんですが、何故か乃里子は全く逆の反応をしたこと。
アレはないだろ。アリなの?世間的には。わたしは本気で引いてしまったんですが。シュガー&スパイスってこれ?なんというか、わたしにとってはスパイスというよりも明らかな異物混入ぐらいの違和感だったんですが。ないよ。今時昼ドラでもない。イヤ最近観てないから知らないけど。
まあ、全体的にお洒落な感じでいんじゃないですか。音楽とか、街の雰囲気とか、富士子のバーとか。
あ、ガスステイションの脇役はみんなとても良かった!夏木マリもかっこいいグランマぶりだった!何故か「必需品」(=年下の恋人?)は外国人だし(笑)。柳良優弥は・・・まあ、まだ16歳くらいですよね?それで実年齢より上の役ってのもなかなか難しかったんじゃないでしょうか。これから体験するようなことを、先立って演じろと言われてもねえ・・・。