公明党は今年6月衆院選をもくろんで、準備態勢に数ヶ月前からはいっておりますが、民主党幹部の発言から来年夏に衆参同時選挙との可能性もある。そうなれば、来年夏には、次期は少しずれるが都議選があり、トリプル選挙になります。
この事態と似た年が1983年にもあり、その年、公明党は党員に「活動家のために」(討議資料)というものを配布した。
冒頭を引用すると、
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重大な八三年政治決戦
最近の、自民党の後継総裁選びをめぐる醜い派閥抗争は、大切な景気や国民生活の問題をそっちのけにして、権勢と利欲の争いのために政治空白を招いたと国民から批判されています。もうこんな自民党にいつまでも日本の政治をまかせておくわけにはいきません。
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こんな具合に自民党批判を行っていたわけです。
しかし、創価学会は池田体制より末端組織には反自民として教育され選挙戦を行ってきた歴史があります。
その裏で、学会本部は言論問題で田中幹事長(のちの総理)に処理を願い、その後も、自民幹部と何度も会談し、池田氏ら幹部は決して反自民ではなかったわけで、会員には二枚舌を使っておりました。
それを決定づけるのが、四月会を真っ向から批判していたにもかかわらず、その後、間もなく自公政権が誕生したわけです。
池田ら幹部にとっては、選挙支援などは学会の権力奪取の目的だけでしかなく、会員はこんなむちゃくちゃな選挙活動に、身を投じざるを得ない状況になっております。
さらにこの資料には、面白い分析が掲載されております。
「公明党の議席が伸びれば自民党が減り、公明党が後退すれば自民党が増える」(S47年~S55年総選挙)
これを図にして説明しております。(※画像は筆者が作製)
当初、自公政権下の選挙協力では互いに良い結果をもたらした部分がありますが、反面では「学会の選挙応援は麻薬」と称していた自民議員の言葉通り、共倒れ傾向にいたってしまったことは認めざるを得ない事実です。
活動家の皆さん、“自身が考え投票することが民主国家の選挙”です。信仰心とはまったく別のものであり、学会選挙は、信仰を悪利用したもの過ぎません。