“カステラ一番電話は二番、三時のおやつは…”というコマーシャルソングを、私と同じ年代で知らない人は、おそらくいないんじゃないかなぁ。
と、そのくらいに、関東圏で育った私たちは、かの“文明堂”こそがカステラの総本山と思い込んできたような気がします。
でもどうやらカステラの本場・長崎では、カステラといえば“福砂屋”のようです。
黄色と茶色の包み紙にトレードマークのコウモリ印。(かわいいので私はバットマンじるしと呼んでいますけれど。)
ふわふわというよりは、“どっしりねっとりもっちり”みたいな、しっかりした生地の口当りと甘み。そして底面のざらめのじゃりじゃりっとした食感が、何といっても特徴です。きっと昔から伝わる秘伝の作り方があるのでしょう。パテシエの端くれとしては、いつかぜひとも工場見学をしてみたいところです。
まぁ、長崎には他にもたくさんカステラ屋さんがあるのだし、どれが一番なんてそれこそ食べる人の好みによるのですが…。
少し前に“そまびと”と一緒に伊豆から旅してきた包みを、やっと先日開けました。“刻印石”という名前がついた包みがとても素敵だったので、実はもったいなくてなかなか開けられずに、しばらくながめていたのです。でも賞味期限もあることだしと、意を決して(?)あけてみると、なかからしっとりふんわりの、小ぶりで上品なカステラが…。名前の通り、おいしそうにこんがりついた表面の焼き色の上に、刻印が押されています。
“四百年前から伊豆の山々に残る「刻印石」に思いを托し…”とある説明書きには、ちいさな白い花をつけたみかんの枝が描かれています。
一切れ口に運ぶと、ふわりと香る柑橘系のかおり。なんとみかんの花のはちみつで作られているカステラでした…。
翌日、いやぁしかしおいしかったなぁ…とつぶやきながら、ところで“四百年前から伝わる刻印石”ってなんだろうなぁ…と思いを馳せ、説明書きをもう一度読んでみると、少し手がかりがありました。裏面にいくつかの印の例が描かれていて、“刻印石に刻まれた大名の印の一部です”との説明が。なるほど。細川家は団子や扇、伊予松山松平家は巴紋、加藤清正の印は小槌…なかにはキリシタン大名のクロス、なんていうのもありました。
ふうん、おもしろい!で、このみかんのカステラに刻印されていた、四角二つの印は?と見てみると…“前田家の轡(くつわ)”。
ますます行ってみたくなりました。みかんの花のはちみつで作るカステラの工場見学、そして伊豆の山を分け入って、刻印石を探しに…いつかきっと!
http://www.sekishuan.co.jp/index.html
福砂屋だと思ってましたよん。
だって、分明堂より、本体下側のザラメの
量が多くてお美味しいもん。
で、全回の『そまびと』ではわかりません
でしたが、今回のカステラでわかりました。
もしや、その菓子はSから始まりanで
終わる所のものでは?
むむ、“刻印石”の出処を言い当てるとは…さすが。
これもご存知であったか…ソレガシは、この御菓子の老舗も、今回初めて知ったでござる…と、なんだか怪しい人になりつつある店主でした…。
しかし、持つべきはツウな友人たち…。
「吉宗」のデカイ下駄箱は、”厳寒”ではなく”玄関”にありました。
funkyT氏の相方さん、とは…Jちゃん?(でも彼は福島だしなぁ…)Tさまにくれぐれもよろしくつたえてね。
ところでこの写真を撮ったときの私の顔は…ただただよだれを抑えて、「早く切りたい食べたい」の誘惑と闘っておりました…。
長崎、いいよね。(うちの両親も新婚旅行は長崎だったらしいよ。私は夫が長崎の人なので、結婚前に一人さびしく行ったけど…)
余談で恐縮ですが、何度も試しているのだけどやはりどうしてもykさんのブログに書き込めないのはどうしてだろう…やっぱり私の“吹く鞘”PCが原因では…いやはや面目ない。
それは、ひとえにYAHOOのせいです。
ブログ管理人本人も、いつも泣かされてますよ。
懲りずにご来訪、書き込み努力?されれば
とても喜びます・・・ワタクシが、ですが。
ふくさやだったか、長崎に行ったら買えと言われたのが、上下をパイ生地で挟んだパイカステラ。でもこれは作ったカステラを二次加工して作ったとの話も聴いてます。チョコ味もあった気がするのよね。
分明。。。より福砂は重量が重たかった記憶があります。
ぜひパイカステラの謎も工場へ行って見て来ておしえてください。
名前もパスワードも入れてコメント欄に書き込んで、いざ投稿をクリックすると、なぜか“全角250字以内、半角500字以内で書き込み可能です”(そりゃわかってるっつーの…みたいな…)という旨のメッセージが出てそれ以上進まない…。
でも、他の方は投稿できているようだし、私も一回はできたのです…。やっぱりこれって人を見られているのでは???
と、おもわずにはいられないのだが…?