母が作る唯一の洋風焼き菓子、ショートブレッド。スコットランド発祥の、たいそうおいしいお菓子です。
バターのたっぷり入った生地がオーブンに入ってしばらくすると、えもいわれぬ素晴らしい香りが家中に漂い、私たちはみんなうっとり。
とても簡単にでき、そしてとてもおいしいということで、母はよくこのお菓子をお客さんと一緒に作ります。我が家でこれを作った方は、その美味しさにみなさんレシピを所望されて帰られます。
材料はどの家庭にもだいたい揃っているものばかり。特別な準備は要りません。
薄力粉300g、バター200g(一箱)、砂糖100g、そう、3:2:1で覚えやすいですね。それにベーキングパウダーを小さじ1杯。お菓子作りだからといってバターは無塩のものでなくてよいし、お砂糖も普通の上白糖です。
粉と砂糖とベーキングパウダーをふるわずにボールに入れてざっと混ぜ、冷たいバターをテーブルナイフでそぎ落としながら、粉に混ぜ込んでいく。手でこねて混ぜ、生地が均一になったら丸めて天板の上に置き、手のひらでぺたぺたのばしてフォークで空気穴を開けたらオーブンへ…たった、これだけ。それでとってもおいしいんですから。
まさに家庭の主婦が、手間ヒマかけずに作るにはもってこいのお菓子。子供と一緒に作ってもいいし。いつの間にやら、母の十八番になっていました。あっぱれ、スコットランドと言ったところでしょうか。
“スコットランド”と言われてすぐに思い出すのがタータンチェック。バグパイプを吹く人がはいているあのスカートは“キルト”というスコットランドの伝統衣装ですが、今日はそっちには脱線せずに…(笑)。
私のいとこたちは、母のことを“たーたん”と呼んでいます。小さな頃“おばさん”と呼べずに“たーたん”になってしまったのが始まりだったかと思いますが、いつしかそれが定着し、40近くなってもいまだに彼らは母を“たーたん”と呼ぶ。よその人が聞いたら、とってもおかしいかもしれませんね(笑)。
スコットランドから輸入されてきた、市販のショートブレッドの箱を見ると、一面にタータンチェックの柄があしらわれています。それと、母の呼び名とダブらせてみてあら不思議。
“タータン”が焼くショートブレッド。もちろん偶然だけれど、なんだか説得力アリでさらに美味しそう?
ちなみに…その“たーたん”という呼び名は、もう少し年下のいとこたちに伝わる頃には“たんたん”に変化して、30近い姪たちは、私の母をいまもそのように呼んでいます。
で、先日たまたま知ったのですが、フランス語で“おばさん”のことを“タンタン”と言うのだとか…?
(ほんとかなぁぁ?)
…めぐりめぐって…おもしろいこともあるものです。
うーん、トースターはやめたほうがいいかもなぁ ぜひプロのお母様のお宅でお試しくださいまし
でも、いいなぁ、素敵なお母様ですね。私は子供の頃、友達の家に遊びに行き、お母さんがドーナツを揚げていたのをみてショックを受け、ぜひ自分も子供にケーキなんぞ作ってやれる母になりたいと思って、ケーキの学校へ行きました。う…~んでもその割には全然作っていないなぁ。こりゃやっぱりダメオーブンのせいでやる気が湧かんのだな。
よし、近いうち奮発するべし。 先立つもの、どこかから降ってこないかなぁ…。
わたしがの頃お菓子学校に通っていた母は、もちろんオーブンでいつも手作りのおやつを作ってくれましたが、私は、我がには、そういう事情で・・・スマンノウ
(本当はめんどくさかったりして)
おっと、パンは焼きましたよ、パン焼器で!
(ちょっとちがうか~)
ショートブレッド食べてみたいな~
トースターじゃむりかな~
よかったら詳しいレシピを教えてください。
もちろん実家のオーブンで母に作ってもらおうっと!!(あまったれるな!ってか?)
わが屋のオーブンもだいぶんくたびれていて、ケーキを焼くのにはちょっと無理があり…このショートブレッドぐらいがいいところです。
yukaさんは、今はぜひともカントリーなハンドメイドの腕をガンガン上げちゃってくださいな オーブンは、きっとその後ぐらいに降ってくることでしょう