Gabbie's Cafe

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Bags

2008年04月06日 | Kid's Plate

            
   http://blog.goo.ne.jp/kimono-fuku/e/c074a3a2c4912d16463f844c6348f4c0

いまから3年前の早春の頃、4才を目前にした長男Tを信頼する友人F・Mariとその子供たちのところにお願いし、私は珍しく単身で、友人であり人生の良き先輩でもあるおばあを、丘の上の洋館に訪ねました。
もう5年以上も前に、ヨメに行った地域のゴスペルクワイヤへ参加してみると、必ずいつもお洒落な装いであらわれる上品なご婦人がいました。ハイソな香りが漂う彼女に、私のようなコゾウなど相手にしていただけないかと思いきや…知り合ってみたら実に気さくなお人柄。なんだか気付かないうちに冗談を言って笑い合う仲となっていました。
それがおばあとの出会い。以来母親として女性としての彼女の生き方を、私は心から敬愛しています。

おばあを語るのに欠かせないのが、なんと言ってもその手仕事。彼女の抜群のセンスから生み出されるオシャレなハンドメイドの作品はどれも逸品で、う~ん!とうならされるものばかりです。

Tがプレ幼稚園のクラスに通い始める前、手作りの通園バッグを作るようにと園の説明会で型紙を渡されました。私の洋裁の腕たるや、小学校の頃に手芸クラブに入っていた以来、という程度のものですから、はじめから自分だけでなんとかなるなどと思えるはずもありません。ミシンも、母が残していったものはあるものの、果たして動くのかすらも判らない。。
で、真っ先に頼ったのはもちろんおばあ。「美味しい生ハムがあるから、ランチしながら作ったらいいわよ」と、彼女は私の勝手で突然の申し出を、快く受け入れてくれました。

愛犬のハンチャとB子さんに迎えられ、自慢の庭の木たちを望む2階の工房に招かれました。手が止まらない程度の会話が心地よく、おばあの的確なアドバイスとサポートのもと、二十余年ぶりのハンドメイド作業は着々と進んで行ったのでした。
…そして出来上がったのが、トップ写真の通園バッグ。真新しくてピカピカだったバッグは、Tと一緒に1300kmを引越しし、当初思っていたのとは別の場所で活躍することとなりました。2年以上毎日使ってあちこち縫い目がほどけ、Tが付けていったバッジやらキーホルダーでジャラジャラし、この春、ついに引退の季節を迎えました。
                  

…通園バッグと一緒にTもいよいよ卒園で、四月からはランドセルの一年生です…三年前を思い出し、感謝を込めておばあにお知らせをすると、「早いねぇぇ」と驚きつつ喜んでくれた彼女。
そしてある日のポストに、入学祝いが届きました。
包みを開くと、あらわれたのはスタイリッシュなFILAのリュック。今まで持っていたキャラクターのリュックに比べてずっとお兄さんな印象に、Tも一目惚れです。

一年生には少々贅沢過ぎでは?
  …いえいえ、幼い時からセンスの良いものに触れておく事こそ大切よ。
                        おばあのそんな意識の高さがほの見えるセレクションです。

                  

あの、三年前のおばあの工房を思い出しながら、眠っていた我が家のミシンを引っ張り出しました。
彼女のアドバイスと手助けが恋しいけれど、今度は独りでやってみます。
上履き入れに給食袋、体操着入れ。なにやら最近わが家で流行り、出演者たちがすっかり家族のようになった「ゲキちゃん」の生地をネットで取り寄せて縫ってみると、何年もお蔵入りしていたとは思えないミシンのすべりにたちまち夢中に…。

これを機会にミシンをしまわずに出しておこう。一度ミシン屋さんで手入れをしてもらうといいかもな。
おばあみたいにはいかないまでも、簡単なものだけでもサッと縫えるってやっぱりかっこいいもんね☆