Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

王様のガレット

2008年01月06日 | Cafe Sweets

 新年あけましておめでとうございます。今年もGabbie's Cafeをよろしくおねがい申し上げます!

新年早々ご来店くださったあなたに、本日は王様の気分を味わっていただきたく、特別なお菓子をご用意いたしました。その名も「王様のお菓子」ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)でございます。

フランスでは、これを食べなければ正月は来ないといわれるほど大切なお菓子。2000年前、ベツレヘムを訪れた東方の三賢人によってイエス・キリストが神の子として見い出された日のことをエピファニー(公現祭)と呼びますが、そのお祝いとして食べるという伝統菓子です。
そのエピファニーとは毎年1月6日。そう、今日のことではありませんか!…と言うわけでさっそく作ってみました。
                   

このお菓子と初めて出会ったのは、やっぱりコルドン・ブルー。シェフがこのお菓子についての色々な秘密と魅力を話してくれました。パイ生地をのばしてアーモンドのクリームを閉じ込めて焼くだけ…のシンプルなものですが、生地の表面に艶出しの卵を塗ってナイフでつける模様のパターンが色々あって、それぞれ意味を持つのだとか。。。たとえばこの模様は「家内安全」祈願、たとえばこれは「商売繁盛」祈願…などなど。どうやら一年の初めに特別な願い事をしたいと望むのは、洋の東西を問わぬ人情のようです。
                       
  

もうひとつのガレット・デ・ロワの魅力は、中に隠されたフェーブ(空豆の意)。イギリスにはクリスマス・プディングの中にコインを隠し、それに当たった人がラッキーという習慣がありますが、これもまた同じです。ガレット・デ・ロワにはしばしば紙でできた王冠が付いていて、このフェーブを引き当てた人が、その日の王様としてその冠をかぶり、皆に祝福されるのだとか…

その昔はガレットの中に空豆を仕込んで焼いたためそう呼ばれますが、今は陶器製の可愛らしい「フェーブ」がたくさん売られています。こんなものをケーキの中に入れて焼くのか!?と言うようなカラフルなものばかり。私は買いそびれてしまいましたが、ぜひ見てみたい!という方はこちらをどうぞ…

                 
さぁぁて、こんがりパリッと焼きあがったガレット・デ・ロワを召し上がれ。パリでは街角で巨大なガレットを切り売りしていたりするのだそうですが、そんな中からフェーブを引き当てたら、やっぱり悪い気はしないでしょうね!