先日、今年初めてのお客様をお迎えしました。
大型バスで私たちの町にやってきたのは、南半球オーストラリアからのお客様。約50人のみなさんを、私たち農泊仲間が10軒ほどでお迎えしました。真夏のオーストラリアからやってくる皆さんに、とにかくあたたかいおもてなしを…と、数日前からお布団を干しなおしてふかふかにしたり、部屋のストーブを増やしたりと、工夫を重ねてお待ちしていました。
実は私は20歳の頃、シドニーで一年あまりを過ごした経験がありました。ワーキングホリデー・ビザで渡ったオーストラリアでの日々は、開放的で自由で、今も忘れられない体験にあふれていました。
ですからオーストラリアからのお客様と聞いて、張り切らないわけがありません!限られた時間の中で、日本のあれもこれも体験させてあげたい…とワクワクドキドキ…
オーストラリアは移民の国。我が家にやってきた五人の女性たちのルーツもさまざまです。中国系のウェンディさん、イタリア系のペトリーナさん、ドイツ系のハイジさん…見た目は色々でも、話すのはみんな揃ってオージー訛りの英語です(笑)。みなさんは本国で日本語教師をしている方々だそうで、日本語と英語を交え、なんともグローバルな滞在となりました。
残念ながら彼らの滞在中はずっと天気が悪く、畑での農業体験などはさせてあげることができませんでしたが、それでもまだまだお正月気分の漂う季節がら、家の中で一緒にお餅をつくったり、子供も交えて福笑いに興じたり…ちょうど出初式の日だったので、我が家の隣りにある消防の機庫では近所の消防団が集まっていて、見学に行った彼らにもはっぴを着せてくれたりして…
おひとりおひとりがそれぞれ持ち寄ってくださった「オーストラリア土産」は、私にとっては懐かしいものばかり…コアラやカンガルーのぬいぐるみに始まって、ボードゲーム、コアラのティッシュカバー、オージー(オーストラリアン)柄のペンやメモ帳、コーヒーカップにティータオル、チョコバーのセットにオリンピックなんかでよく見かける、オージー色のおかしなカツラまで…(笑)
いやいや、こんなにたくさんの手土産をお持ちになったお客様は初めてです(笑)。記念に(?)ちょっとご紹介しちゃいましょう。
【Cadburyのチョコバー】
【TIMTAM&オージーな品々…】
【英語の勉強になります(笑)】
【モデル by T】
…そんな中で、オーストラリアといったら何といってもこれ!!というのが、「ベジマイト」!!ビン詰めになっている真っ黒な物体。トーストに塗って食べるのが一般的なペーストですが、これが実に説明がむずかしい。ちなみにビンには「yeast extract」と書いてあります。濃縮したイースト…??どうもわかりませんね?
しいて言うなら日本人にとっての「味噌」!韓国人にとっての「キムチ」!!といったところでしょうか。これなくしてはオージーは語れないものなのですが、オーストラリア人以外にとっては、とにかく奇異な味と風味…としか言いようのないものです。これを好きになったらもうあなたはオージー!と言われるほど。え…私?もちろん大好きですとも!(笑)
農泊の受け入れ家族が、オーストラリアに住んだことがあるとは思いもしなかった一人の方が、自分で食べるために持ってきたのですが、発見した私がコレを食べたいばっかりに、二日目の朝食を「洋食」にしよう!と提案。子供たちに食べさせてその反応に笑い転げたりして、すっかり大盛り上がり大会。いや~これぞ、異文化交流です☆
あっという間だった楽しい時間。ベジマイトを食べながら、きっとまた会おう!と約束したのでした。
もしかして、今度はオーストラリアで…!