Gabbie's Cafe

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新酒祭

2006年10月10日 | Good Food Fine Wine

この週末、丘の上のワイナリーにて“新酒祭”が催されました。今年採れたぶどうで仕込んだ早飲みのワイン、“ボージョレ”ならぬ“アジム・ヌーヴォー”の解禁を祝うお祭り。なんだかヨーロッパの国みたいで、ちょっとオシャレでしょう?

イベントの最終日、暑いくらいの昼下がり、Tと共に訪ねてみました。いつもはゆったり停められる広大な駐車場も、この日ばかりは場所を探すのにひと苦労です。やっと停めて車を降りると、聞こえてきたのは野外コンサートのにぎやかな音楽。
園庭の芝生の上で、ちょうどアフリカンダンスの出し物が大いに沸いているところでした。
近くで特設の屋台が軒を並べ、いかにもワインと相性の良さそうな“旨いモノ”たちがお客をひきつけています。そしてその横のバーでは、主役の新酒がどんどん注文されています。

   

   

   

バーカウンターの特等席に招かれる。ワイナリー自慢の濃いぶどうジュースで人心地ついて見渡すと、したたる緑が夏の余韻を思わせます。でも、夏のものとは違い秋の風はからりとさわやか。南仏プロヴァンスを思わせる屋外の居心地の良さに、思わず猫のように目を細めたくなります。

ソムリエのUさん曰く、今年の“アジム・ヌーヴォー”もなかなかの出来ばえ。不思議なことにここ数年、安心院の気候が、良いワインを作るためのぶどう栽培に適したものに変わってきているのだとか…。これはひとえに、ワインの町・安心院が、これから豊かに実っていくように、との神様からの祝福では…?もちろん、人には出来ない業ですからね…。

女性ヴォーカルの、透き通った伸びやかなソロを聴き終える頃には、秋の日は駆け足で暮れかかっていました。家から車でほんの10分のところなのに、なんだか随分遠くへ来たような気分。ワイナリーでしか食べられないブランデー風味の特製ソフトクリームを、Tとかわりばんこになめながら、つかの間のホリデーリゾートをあとにしました。

                  安心院葡萄酒工房