Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

2006年10月09日 | Season's Special
      http://blog.goo.ne.jp/gabriels/e/e1315f90f021ef6d815d36333f1205b8

栗はお好きですか?「栗は嫌い」って言う人に、いままであまり出会ったことがないから、けっこうみんな好きなのかな。

ここに来てまだ一年経たないので、毎年どの程度の栗が身近で実るのかよくわかりませんが、とにかく、かごいっぱいの採れたての栗なんて、都会ではついぞ見かけぬものでした。見かけぬものだっただけに、なにやら壮観です。

以前、Tが秋の森でどんぐりをポケットいっぱい拾ってきたことがありましたが、今度のは訳がちがいます。正真正銘“栗”です。そう、食べられます(笑)。

その昔、生まれたばかりのTのためにと夫婦で買った本は、かの名作“ぐりとぐら”でした。(これにしよう!と決めたのは私だけで、夫は傍らで“グレとグロ”…とかくだらないことをつぶやいていただけでしたが…)
ぐりとぐら、私も読んで育った覚えがあります。あのほんわりふわふわのカステラに、どれほどあこがれたことでしょう。

そのぐりとどらの冒頭あたりに、“どんぐりをかごいっぱいひろったら、おさとうをたっぷりいれてにようね”“くりをかごいっぱいひろったら、やわらかくゆでてくりーむにしようね”というくだりがあるのですが、なんともここが好きだったなぁ…。

でも実際は、「栗を軟らかくゆでてクリームにする」なんてのは、かなり手間隙のいる仕事で…“かごいっぱいの栗”を目の前に、半ば途方に暮れているのが現実です(笑)。簡単に「採れたての旬の栗でモンブランを…」なんて憧れるけれど、生の採れたての栗がモンブランになるまでの工程を考えるだけで、育児休暇中のなんちゃってパテシェールにはちと敷居が高すぎです。
ちまたのケーキ屋さんだって、この時期マロンフェアなんかで売るモンブランは、やっぱり缶詰や袋詰めのマロンペーストを使っているのが現実でしょうし…ね。

あーあ、ここにぐりとぐらがいたらなぁ。「クリームにする」ところまではやってくれるかなぁ。そしたらお礼にモンブランにまで仕立ててもいいけれど…。
でも、ぐりとぐらでも、この大量の栗をみたら、ちょっと躊躇しちゃうかな…と、そんな実りの秋の便りでした。