野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

筑波実験植物園

2016-10-16 20:06:32 | 植物園

 休日、久しぶりに高速に乗って遠出をした。私のところからは

筑波学園都市迄は外環を使って片道100km足らず、混み具合にもよるが

時間にしても一時間半ほど思ったより近い。

7時前に出たら早く着きすぎてしまった。近くの公園を散歩して開園9時を待った。

今回の訪問は3年ぶり、10分前にもかかわらず車は10数台もとめられていて

結構な賑わいで驚ろいた。尤もこの日(10月10日)は3連休のおわり、

またキノコ展の最終日にもあたっていたのでこれ位は当然かもしれない。

 入り口には10数人の行列ができている。

 

 園内は2つのゾーンに区分けされている。敷地面積は14ha。約東京ドーム3個分にあたる。

 

 前述したようにこの日はキノコ展の最終日。たくさんのキノコが集められている。

 

キノコは地味なものと思いきや、意外と子供の食いつきが良いようでびっくりした。

 

 食用と有毒とがラベルに書いてあるのだが見分けは本当に難しい。

 

  この棟の並びではキノコ展の第2会場もあってこちらでは主に

変態し、移動するキノコ変形菌の展示がされていた。

変形菌は昔は粘菌と呼ばれていて、南方熊楠の研究などが比較的有名。

初めはさっと通り過ぎるつもりが面白くて思わず引き込まれてしまった。 

 

 巨大な温室が4棟あって、この中には他では見られない珍しい植物が展示されている。

 

 オオバコの仲間、通称ブルーアイ

 

 

このもさもさした植物はサボテンの仲間でメキシコ原産の帝冠(ていかん)

 

 「生きている石」といわれる南アフリカに生育するリトプス

 

 熱帯資源植物温室に入る

 インドやマレー半島に生育するミフクラギはキョウチクトウのなかま

 

 マツバラン目の植物。根も葉もない古生代の生き残りの植物。

 

  沖縄八重山諸島原産のヤエヤマヤシ

 

マレーシア原産のセンナリバナナ。もし1000個なっているとしたら

一日一個で食べきるのに3年もかかってしまう。

 

熱帯雨林温室

ヒメアリアケカズラ

 

 ブラジル原産のツユクサ科の花 ブルージンジャー

 

ハワイ産のハイビスカス

 

水生植物園の温室

アフリカ原産のミズアオイのなかま

 

これはラベルが見当たらず?

 

温室を出た屋外は11区画に分けられている。

 宮崎県に自生するキバナノホトトギス

 

赤く熟したイイギリの実

 

池の上に架かっている橋はつくばね

 

 岩礫地性植物区に咲いていたのは白花のフジアザミ

 

低地性山地草原区にはツクシミカエリソウ。見たことのあるミカエリソウは

薄いレモンイエロー色だがこれはピンク色を帯びている。

 

 海岸性砂礫地帯区には枯れかけたハマゴウ

 

ハマトラノオ

 

 沖縄や台湾、中国などに分布するマツマラソウ。イワタバコのなかまで絶滅危惧1A類。

 

常緑広葉樹林帯区ではゴンズイの真っ赤な実が沢山実っていた。

 

アメリカ原産のミズカンナ

 

 世界の生態区をぐるっと一周して入り口近くの温帯資源植物区までやってきた。

ここでは食用とされる植物がたくさん植えられている。

 今では人間様には見向きもされず、もっぱら小鳥の餌にされているアワ

 

 シカクマメ

 

シカクマメの花

 

もっとたくさんの珍しい花を見ることができたのだが、書く気力が尽きたので

今日はこの辺で。

 

尚、筑波実験植物園は駐車料金は無料、入園料も大人310円と安い。

隣近所にあれば毎日でも出かけるのだが……。

更にリピーターズパス1030円(消費税3%時代の名残?)というものがあり、

購入すると1年間無料となり、それだけでなく上野の国立科学博物館や

白金にある自然教育園にも何度でも入れるという。何と太っ腹なことだろう。

 正真正銘この辺で。


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