東大和市にある都立薬用植物園へ久しぶりに自転車で出かけた。
休日でもあり道が混んでいて、しかもその日は運動不足でもあったので
自転車にしたのだ。何回か自転車で行ったことがあるので30分も
かからないで着くと思っていたら、なんと45分もかかってしまった。
しかもたいそう疲れた。
所要時間と距離が比例する(必ずしもしないのだが…)としたら、わたしにとって
世界は膨張拡大していることになる。山登りの時も同じことを感じる。
若い頃3時間で楽々登れた山に、今では疲労困憊4時間もかかってしまう。
でも必ずしも悪いことだけではない。その分途中の時間が以前よりも深く充実した
ものになっているようだ。これも老いの効用のひとつなのではと思う。
小さいころ成長につれて世界が縮小されていったように、齢を重ねた今
私の周りでは世界がゆっくりと大きく、味わい深いものになっているのだ。
さて今日はここまでで気力が尽きたので花、実のコメントは短めに済まそう。
シジミチョウの中ではよく見かけるヤマトシジミ。
同じくよく見かけるベニシジミより一回り小さい、がとても可愛い。
最近は個人の庭先でも植えられているシュウメイギク(秋明菊)。菊と名のつくものの。キンポウゲのなかま。
別名には群生地の京都の地名からとった貴船菊、また花の様子から秋牡丹がある。
純白の花弁に小さな虫がたくさん寄ってきている。美人の宿命か。
アキチョウジは関東ではお目に架かれない花
タデに似るがタデではない。昔染料につかわれたアイの花でタデ科ではある。
大きなハチが採蜜しているのは秋の七草にもなっているフジバカマ
シモバシラの花。この株は少し赤みが入っている。
訪ねた時一番多く、しかも見事に咲いていたのはホトトギスの花だった。
白花
虫の名前にもなっているオケラの花
花後はこんな風
奥多摩の低山でもよく見られるイヌショウマの花。一輪だけ咲きだしていた。
ナンバンギセルはススキの根元に一株だけ咲き残っていた。
この時期は花の少なくなった分、色づいた実も楽しむことができる。
マメガキ
濃いあずき色をしたハナヒョウタンボクの実
ウオトリギの実。ウオトリギは日本には自生せず、台湾や中国原産。
これも中国を産地とするカショウ(花椒)の実
コムラサキシキブの実
マムシグサの仲間ムサシアブミ。大きな実はこれから赤く熟し始める。
(注意喚起)次から3枚目の写真にはカマキリが写っています。苦手な人はこの辺で離脱を。
茣蓙に鎮座したカボチャ
閉園(4時)時間を知らせる放送があったので出口に向かっていたら、目の前を
バサバサッと大柄な虫が飛んだ。
夏の盛りと違ってこの時期のカマキリにはなぜか哀愁が漂っている。
この辺で。