野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

城山カタクリの里の続き

2018-04-02 17:59:01 | 植物園

 今日はカタクリ以外の花をとりあげてみよう。

 イワウチワは今でも奥多摩や奥武蔵の低山で稀に見ることが出来る。

 

 分布は北海道から本州は近畿地方まで。名前に岩がつくが、林の斜面に群生する。

多年草なので生育地がわかっていると毎年野に咲く姿を見ることが出来る。

 花色は白からピンク色まで。フリルのついた花弁が何とも可憐な花だ。

 

ショウジョウバカマ。和名の猩々袴は赤紫色の花色を猩々の顔色に見立て、根生葉を

袴に見立てたものと言われている。日本各地に分布するが奥多摩ではかなり稀になっている。

 

 シュンラン

 

 ミツマタの花はもともとは黄色。これは園芸種の朱色と掛け合わせたもののようだ。

 

ミツマタ(三椏)の古名はサキクサ。早春に咲くことから先草、縁起の良い花と

 

されていたことから幸(さき)草とも呼ばれた。 コウゾと並んで和紙の原料として

も知られている。

 

 早春の水辺にさくコチャルメルソウ。花の形がチャルメラに似ていることから

 

 リュウキンカはミズバショウの咲く場所でよく見られる。このヒメリュウキンカはヨーロッパが原産の

外来種で、キンポウゲ科に属する別の種。

 

 コシノコバイモは北陸地方に咲く、スプリングエフェメラルの花の一つ。

クロユリの仲間と言われればなるほどそんな雰囲気も確かにある。

 

 ハルトラノオはタデ科の花。別名にイロハ草。

 

タツタソウは外来種。分布はロシアから中国東北部。葉の形が

糸巻きに似ていることからイトマキソウの別名もある。淡い青色の花弁は

先がとがっていて他には見られない印象的を与える。

 

 オオバキスミレ。北海道から本州の日本海側に咲く。

林の下に大群生して咲いているのは圧巻だが、この花は咲き始めたばかり。

 

 アズマシロカネソウも日本海側に多く見られるキンポウゲ科の花。

 

 やはり日本海側に多く見られるオオミスミソウ。別名ユキワリソウ。

 

 この花は色形の変化が激しく、とても同じ花とは思えないほどだ。

 

 花はいろいろなのだが、名前の由来となっている葉は三つに分かれて角張っているのは共通。

 

 ユキワリソウと同じ処でみられるキクザキイチゲ。花色は白から青紫まである。

 

 

  これは八重咲の園芸種。

 

 木の花もとりあげておこう。

アセビ(馬酔木)は早春の奥多摩の低山では至る所で見られる。名前は葉っぱにある

有毒成分から。

 

 ヒカゲツツジは関東以西の本州に咲く日本固有のツツジ。

盗掘によって奥多摩では限られた地域でしか見られなくなった。

 

 ミツバツツジ。ツツジの仲間では一番先に咲く。他の木がまだ葉もつけないうちに

鮮やかな色で春の到来を告げる。

 

アカヤシオの花も奥多摩や奥武蔵では残念ながら限られた場所でしか

見ることが出来なくなってしまった。

 

 これから先の三つの木の花は今でも山でよく見かけることが出来る。

 クロモジ

 

ミヤマシキミ

 

 キブシ

 

 締めは桜で

リンポウ桜

 

 蕊の根元に緑の五芒星が見える緑富士桜

 

 陽光桜

 

 この辺で。


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