野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

夏の赤城自然園

2018-08-24 10:11:37 | 植物園

 夏の甲子園が終わった。決勝、準決勝はあいにく仕事と重なりテレビ観戦は

出来なかった。が、結果は前評判通りで大阪桐蔭の勝ちに終わった。

 30年来甲子園好きの私は毎年、週刊朝日の甲子園特集号を購入し

時間を見つけてはテレビ観戦をする。この冊子は、見開き1頁の中に

地方大会の成績、メンバーの出身中学や予選成績、校歌、監督のプロフィール

など必要最小限の知識が載っていて、それで500円とかなりお得なのだ。

 この冊子を見ると決勝を戦った2校のうち、大阪桐蔭はレギュラー9人の出身県が

6県、登録メンバー20人では13県にも達する。対する金足農業は20人全員が地元

秋田出身で、紛れもなくスター軍団vs雑草軍団という構図の決勝だったということが分かる。

 私としては無論金農に勝たせたかったのだが、残念ながら13対2で大阪桐蔭

の勝ちとなって終わった。来年以降大阪桐蔭は大阪という狭小な地名を捨てて

日本桐蔭と改名したらどうかと秘かに思っているのだが……。

 

 森林の妖精レンゲショウマ

 

 さて夏の盛り、赤城自然園を訪ねた。何度も訪ねている自然園だが、

真夏には今まで来たことがなかった。

 

 この季節の売りは何といってもレンゲショウマ。平日にもかかわらず、

それを目当ての来園者も多かった。

 

 私が訪ねたのは8月の中旬、まだレンゲショウマは3,4分咲き程度だった。

 

 植えられているのは一か所ではなく、広い園内に数か所の群生地がある。

 

 レンゲショウマはキンポウゲ科の多年草。分布は福島県から奈良県までの本州

太平洋側の山地。なお東北では宮城や岩手でも記録はあるというがごく稀。

 私の住んでいる近くでは奥多摩の山でわずかながら見られる。

 

 花の時期は7~8月で和名は蓮華升麻。花が蓮の花に似て、

葉はサラシナショウマに似ていることから名づけられた。

 

 園内で出会った花たちを紹介しよう。

ツリガネニンジン。

 

コバギボウシ

 

 コオニユリ

 

 マツムシソウ

 

 これは珍しいシキンカラマツ

 分布は本州の福島、群馬、長野の三県の山地とある。私はまだ野生の姿を見たことはない。

 

 オミナエシとマツムシソウの群生

 

 まだ咲き残っていたヤマアジサイ

 

 何とか撮れたミズヒキの花。

 ミズヒキの名は。花色の紅白から

 

 林床では夏の終わりに咲くキツネノカミソリが盛りだった。

 

 

 ワレモコウは吾亦紅

 

 咲きだしたばかりのクサボタン

 

 大きな花を広げて夏の日差しを浴びていたシシウドの花

 

 カワミドリ

 

 実を二つ。ヤマシャクヤクとルイヨウボタンの実

 

 

 白いアザミはノアザミの白花種

 

 キセワタの花

 

 キセワタにはセイボウやルリモンハナバチなどの青い蜂や虻が寄ってくる。期待して

暫く待ったのだがついに現れなかった。代わりに現れたのは腰に花粉団子を付けた

マルハナバチ。

 

 アザミの花にも

 

 ヒメアカタテハ

 

 羽の縁紋が赤い、アカトンボ

 

 アサギマダラ。ここ赤城自然園では9~10月にかけて数千頭が飛来し

生態調査のためのマーキングが行われる。

 

この辺で。

 

 


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