野に還る

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さあ野遊びの時間の始まりだ。

北山公園ーハナショウブ咲き出す

2018-06-03 21:38:15 | 散歩

 5月末、自転車に乗って東村山にある北山公園に出かけてきた。

北山公園では毎年6月に菖蒲祭りが開かれていて、今年で30回目となる。

日程は6月2日から17日まで。近くなので様子見を兼ねて出かけて来たのだが、

全体ではもう2,3分咲き程度になっていて、今年は随分と咲き出しが早い。

 

 節季で夏至の第二候(6月26日~7月1日)が「菖蒲華」(しょうぶはなさく)と

なっていて、本来ハナショウブは6月の中下旬頃に咲く花だ。なのに二つも前の

節季ー小満の時季にみられるとは温暖化も極まったというべきだろうか。

  とりあえずは咲き出した花菖蒲のさわりだけでも……・

 

 

 色とりどりの花を見ることができる花菖蒲だが、系統は大別すると江戸系、伊勢系、肥後系

長井古種の4つに分けられる。

 

 色は白、桃、紫、青、またキショウブの掛け合わせから作られた黄色の品種と

多岐にわたっている。

 

  そのほかに絞りや覆輪などを組み合わせると現在では何と5000品種にまでなるという。

 

 日本では江戸の時代に旗本の松平定朝(昌翁)が「花菖培養録」を著し、

 すでに300に近い品種を作出している。 

 

  花菖蒲はノハナショウブの園芸種。近年の考察では東北地方のどこかで

ノハナショウブの色変りが生み出され、それが発展したのではないかと考えられている。

 

 愚見ではハナショウブの花の美しさは、鋭い剣状の葉にあるように思う。

幾筋かの尖った葉先の上に咲いているからこそ、花菖蒲は潔く凛として美しい。

 

 北山公園は近所なのでもう数えきれないほど訪ねている。 

 

 6年前の6月17日にはこんな記事がある。

 

 

 同年の6月29日にはこんな記事

 

 この北山公園では品種名がわからないのが多いのだが、

これにはかぐや姫とあった。

 

 立田川

 

 2013年6月18日にはこんな記事

 

 

 

 2017年6月19日にはこれ

 

 

 前のを見返してみるとあまり進歩が感じられないのがちょっと悲しい。

 

 そのほか16年6月には染谷花菖蒲園。古くは2008年の6月の横須賀市立菖蒲園

2014年6月の皇居東御苑 などなど。我ながら飽きもせずよく行ったものだ。

 

 もともと全く興味のなかったカメラに凝り始めたのも、ハナショウブの

美しさに触れたのがきっかけだった。それ以来十数年毎年梅雨の頃になると

 花菖蒲を見たくて各地の菖蒲園を訪ねるようになった次第。

 

 今まで訪ねた菖蒲園は、北山公園、町田の薬師池公園、秩父の両神菖蒲園、千葉の水郷佐原水生植物園、

潮来の菖蒲園、東京では明治神宮、小石川後楽園、小岩菖蒲園、堀切菖蒲園、水元公園等々数えきれない。

 

 まだ行ったことのない山形県の長井市にある長井あやめ公園には長年

行ってみたいと思いながらも、いまだ行くことが出来てない。

そのほか品種数のぬきんでて多い、静岡の加茂花菖蒲園も何時かは訪ねてみたい。

 

  そんなわけでとりあえずのシメは山形県長井市に残されていたという

長井古種のハナショウブ鷹の爪で。

 

  この辺で。