<前回からの続き>
三平下に着いたのは13時を過ぎたころ。ここで軽い昼食をとって
南岸周りに歩き始めた。陽射しは見えないが雨は今のところ上がっている。
木道脇に見えるミズバショウはあらかた終わっていた。それにしても野の花の
生命力を感じさせる巨大な葉だ。
チングルマ
ナガバノモウセンゴケの花はまだ見られない。
湿原にポツリポツリと咲いているヒメシャクナゲ
ワタスゲの花穂。花は探したのだがもう見られなかった。
沼尻が近くなってくると湿原がみられる。イワカガミだ。
まだほとんど開いていなかったハルリンドウ
これはオオタチツボスミレ
前方に沼尻の休憩舎が見えてきた。15年の9月に焼失していた休憩小屋が
いつの間にか再建されていた。
とはいってもまだ完成してはおらず、中はこんな感じ。
はしけも壊れたまま
見晴らしへの分岐。向こう側に見えるはずの燧岳はガスの中だ。
白い点々はワタスゲ。
分岐を右折して尾瀬沼北岸をあるく。
コバイケイソウの花が輝いていた。
湿地には少しずつミツガシワの花も見られる。
背丈ほどの大きさのコヨウラクツツジ
おそらく交尾中のダイセンヤマナメクジ。15cmにもなる大きなナメクジだ。
木道脇には色鮮やかな花が咲いている。
雪解け始まりのころからミズバショウとともにみられるリュウキンカ
もう一つはこれから咲き出すのだが、大きな花弁のレンゲツツジ
まだ花を咲かせていないユキザサ
ハクサンチドリ
浅湖湿原を過ぎたあたりで、待望のキヌガサソウに出会えた。木道のすぐそばで
大きい葉のズバショウとともに咲いていた。
キヌガサソウは深山に生えるユリ科の多年草。ということは毎年同じ付近で
お目にかかることが出来るといいうこと。
花の大きさも6cmほどと大きいが、花を放射状に取り巻く葉も30cmと大きい。
ほぼ沼を一周して、三本檜が見えてきた。
この日は尾瀬沼ヒュッテに泊まった。