野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

冬の野鳥3

2018-01-29 08:09:24 | 探鳥

 今日の節季は大寒の第2候(1月25日~29日)の終りの日。因みに第2候は水沢腹堅で

「すいたくはらかたし」とか「みずさわあつくかたし」などと読み下す。意味は沢の水が

凍りつめるほどの寒い時期だということのようだ。24節季72候の71番目に当たる。

 

 節季の名の示すように、ちょうど一週間前に降った雪がまだ半分も溶けず、

日陰では固く凍ったままだ。野鳥たちも餌探しに苦労しているようで、

家の周りでは普段あまり見かけない、ジョウビタキやアオジなども

目につくようになった。 さて今日はクイナ科のクイナとバンを撮り上げよう。

 

 クイナは体長29cm、鳩よりやや小さいくらいの鳥。警戒心が非常に強く

体色も地味なこともあり、なかなか見つけることが難しい。

 

 いつもの場所に座って暫く待っていると、藪から出てきた。

 

 まずは周囲を一通り見まわして外敵のいないのを確かめる

 

 後ろも入念にチェック

 

 大丈夫と見たのか開けた場所に出て餌探し

 

 

  この辺りには水生昆虫やザリガニ、小魚などがたくさんいるので餌には困らない。

  

 少し離れたので

 

 もう少しだけ近づいて……と思ったらすぐに気付かれ逃げられた。

  逃げ足はとても速い。

 

同じクイナ科のバン。体長はクイナよりやや大きく、ちょうど鳩と同じぐらいの大きさ。

留鳥で都心部の公園の池でもよく繁殖している。時には警戒心の薄い個体もあるが

総じて警戒心は強く、藪の中にいて人前にはなかなか出てこない。

 

 この日は早朝、人気がなかったので道に出てきた。

 

 遠くから観察していると、刈取りの終わった葦原の中で餌探しをしているようだ。

 

 近縁種のオオバンと違って群れでいることは殆どない。

 

 この個体は若いせいか額の赤色が目立たない。嘴はよく見ると赤茶色になりかけてはいる。

 

 脇の白色班は目立っているのでオオバンではないことがわかる。

 

 後姿のお尻が白黒白となっているのも特徴。これは普段は威嚇のポーズなのだが、

この時は後ろ向きで餌取りに夢中だったから。

 

  中々近寄ってくれないので、つい焦って接近したら今度も逃げられた。

 

 警戒心の強い野鳥は近づくのをじっと待つのが一番。何度も苦い思いをしているのに

またまたやってしまった……。

 

 お終いは同じ場所にいたタシギ

 この辺で。