野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

冬の野鳥2

2018-01-26 20:24:13 | 探鳥

 以前思いついたことなのだが、「幸」という漢字はなかなか成り立ちが面白い。

下の部分に¥があり上に土があるので、土を掘ったら¥つまりお宝が出た。

読みと努力が報われ大金持ちになった果報者……これこそ幸せと読み解ける。

これとは逆に¥の上に亠(ふた)をしてしまう(私は金なんか要らない!)と

強情を張るとどうしたって、「辛」くなるというわけだ。

そんなことを考えていると漢字はなかなか良く出来ているとつくづく感心してしまう。

 

 ちなみに「幸」という字は下から読んでも「幸」と読める。これなども上下の社会的な地位とは

かかわりなく幸せはあるのだということを示唆しているのだと思う。

漢字はなんとも哲学的なのだ……とついつい私は古人の深い知恵に恐れ入ってしまう。

 

 まぁそんなことはおいて、今日撮りあげるのはコサギとアオサギ、そして恐らくツグミそしてキジ。

人気(ひとけ)がない時はコサギは構わず木道をあるく。

 

 ちょっと立ち止まってあれ! 人がいたのか!

 

 ならばといつもの水場へ

 

  足もとの水紋は小魚をおびき出すためのコサギの小技を使ったもの

 

 うん、何やら見つけたようだ

 

 

 でも逃げられたので、再びあの技を。コサギは個体差なく殆どすべてこの技を使うので

もう種のDNAに刷り込まれてあるのだろうか。

 

 こちらは少し遠いがアオサギ。必死に獲物を狙っている

 

  アオサギはコサギと違って、ひたすら身を固めて餌が射程内にやってくるのを待つ。

 来たら長い首と嘴を伸ばしてエイヤッ。

 

 向こうを向いたアオサギ、長い冠羽がなんか滑稽だ。後ろにいるのはマガモ。

 

 電信柱の上で休んでいるアオサギ、孤高の佇まい。アオサギを群れやつがいで見かけることは

殆どない。

 

 これは珍しい、民家の屋根の上のダイサギとアオサギ。どうしてか同じ方向を向いている。

 

  草薮の中にツグミがいた。

 

  しばらく見ていたら恐れる様子もなく、目の前に出てきてんポーズを決めた。

 

 ツグミは普段に見かける渡り鳥だが、野の鳥なので警戒心は強く、5m以内に近寄ることは

殆どない。この時は2mほどの近さで、300mmの望遠ではぎりぎりの距離。この近さ

理由は分からないが運が良いことには変わりはない。 

 

  前回のハクセキレイもそうだったが、このツグミももうヤバいぐらいの可愛さだ。

 野の鳥たちはどうしてこんなに魅惑的は瞳をしているのだろうか。

じっと見ていると何でも言うことを聞いてしまいたくなる位だ。

 

 お終いは久しぶりに見かけたキジ。番いでいたのだが、雌はとっとと雲隠れしてしまった。

オスだけが、警戒をしながら落ち着いて去っていった。

 

 今日はこの辺で。