野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

釧路湿原を歩く2

2016-05-18 06:31:44 | 旅行

<前回からの続き、 尚タイトルは正確には釧路湿原の周りを歩く>

北斗展望地から北上し、途中鶴見台へと立ち寄った。

 

ここは冬季にカメラマンたちが大集結し、給餌されたタンチョウを撮影する場所。

もちろんこの時期になるとタンチョウの姿は見られない。

 

鶴居どさんこ牧場にも寄った。それにしても牧場の馬っていうのは、

どうしてこんなに悲しげな風情なんだろう。

 

道道(北海道の道路)243号線から右折し、湿原の北東部を斜めに

横切る道道1060(なんと4ケタ)号線に入る。途中の林道からの景色。

 

コッタロ湿原展望台に着いた。ここまでは舗装路だった。

 

小高い丘を登っていく。この日は行きに一組、帰りには二組の観光客とすれ違った。

 

 標高80mほどのところに展望台が設けられている。

 

眼下を流れるのはコッタロ川、釧路川の支流だ。

 

 

もしやと思い双眼鏡でタンチョウやクマを探すが当然のように見当たらない。

 

水鳥すら見当たらないのはどういうわけだろう。

 

左側に見えるのは道道1060号線、この先はダートとなっている。

 

コッタロ展望台から塘路湖方面へ向かう。途中コッタロ川が合流した釧路川と暫らく並走する。

釣り人がいた。この辺は特別保護区ではないのかな。

 

水量が多く、ゆったりと流れる釧路川。川のほとりでは木々がすでに芽吹いている。

この川の中には釣りキチ三平で描かれた幻の巨大魚イトウがいるかもしれないのだ。

 

 新芽にやってきたのはメジロ

 

 何やら虫を咥えているのはベニマシコ

 

おっとこれは珍しいニュウナイスズメ。雀に似ているが頬っぺたの黒い笑窪がない。

 

一生懸命新芽を啄んでいる。

 

 塘路に出てからは左折してシラルトロ湖の傍まで走った。ここにはサルボ展望台とサルルン展望台がある。

 

まずは遠くにあるサルルン展望台に向かう。山道のわきには

びっしりとギョウジャニンニクの群生。ギョウジャニンニクは別名アイヌネギ、

エゾネギともいい若芽をおひたしや炒め物、てんぷらなどにして食べる。

 

 なお同時期、同じ場所にバイケイソウの若芽も出るが、こちらは毒草なので注意。

 

日当たりのよいところでセンボンヤリの花を見つけた。

 

エゾノタチツボスミレ

 

 枝越しに見えるシラルトロ沼。アオサギが採餌中。

 

開けたところから見えるシラルトロ沼。中央を走る林道はさっき通ってきた1060号線だ。

 

 エゾシロチョウもいる。

 

一株だけ咲きだしていたエゾオオサクラソウ

 

階段を登り切った先がサルルン展望台。

 

ここは鉄道ファンにとっては釧網本線を走るノロッコ号やSL冬の湿原号を見る絶好の地。

もしかしら普通列車でも見られるかと10分間だけ粘ってみたが無駄だった。

尤もサルボ展望台へ向かう途中で電車の音を聞いたので

あと10分辛抱して待てば見られたのに…

 

 

 来た道を引き返し、さらに少し先にあるサルボ展望台。

ここの展望台はかなり老朽化していて危なかった。

 

今回はこの辺で。