先日蘭友と飲む機会がありました
中々に忙しい方でお会いすることも難しいのですが上手く都合が付き合流
お酒を飲みながらの蘭談義は思いのほか盛り上がりをみせたのですが
その中で出た一本の蘭の話が面白く、現在に至る状況を聞き興味が湧きました
こんな話です
その木はもとは大阪の老舗で買った建国殿(昔の建国羆)の1本立ち
しかし中々良い子が出ずほぼ青ばかりのところ、一本本芸が出たそうです
そうなると残りのいまいちの仔達は全て外し、本芸のみで楽しもうとなるのが人の性
その後邪魔者を外したその木からは良い仔が出始め現在は4本立ちになりました
まぁこれだけなら「まぁそんなことも有るかな~」という事で終わるのですが
その際まとめて外した、いまいちの仔と青の仔を寄せ植えした話になると少し話が変わってきます
いまいちの仔は当初紺覆も出ていたようですが、派手になり幽霊のようになったのでもう枯れるかとその時は思い
他の青の仔と同じ鉢に寄せ植えをしたところ、その木が生き延びここ何年か面白い柄をしていると言うのです
聞けば聞くほどムクムクと興味が湧き写真を見せてもらうことに
上から見れば確かに新月殿のようにも見えますが、総ルビーの根は良く伸び
なにより割って6年以上が経っているのに元気に生きています
これは直に手に取って見てみたいし、当然育ててみたい
無理を言って頼み込みわが家へご招待となりました
そんな長い前置きの長い木がこちら
芸としては建国の金孔雀芸とでもいうのでしょうか
派手な側を上から見れば確かに新月殿にも見えます
しかし裏側、それも下から見ればその色合いや姿は建国のそれ
その派手な斑も葉の表部分だけで裏側はしっかりとした紺
金孔雀のような乗り斑と言われる柄が最も近く思います
それに木姿も新月殿の立葉の細い雰囲気とは違い
なにより総ルビーの根は新根以外に10cm以上の物が5本も付き
おまけに仔にも継続しその芸が引き継がれている
中々に珍しくあまり見られる木でもないように思います
とりあえずしっかりと育て、割って親をお返しするまでに気の利いた名前でも付けて育ててみようと考えたところ
自分に名付けのセンスが致命的にないことを気付かされることに
結局は建国の〇〇とかになるのでしょうか
どなたか良い名前ございませんか