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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

プロデューサーズ

2006-08-16 | おもろい
シカゴと同じく、舞台ミュージカルが映画になったというシロモノ。主役の2人はその舞台版でのキャストそのままだそうですね。なんていうんでしょう。ミュージカル俳優としての演技、歌、最高です。

特に、小心者の会計士(マシュー・ブロデリック)が「いつか僕もブロードウェイミュージカルをヒットさせるプロデューサーになるんだ!」と歌う曲が出色。もうこっちは曲終わったところで座椅子で元気に大拍手。大盛り上がりです。ていうかミュージカル観てるときっていつもそうなんだよな、、。端から見たらどんだけノンキな人に見えるのだろうか俺。
ディズニー作品でも大抵そうですが、ミュージカルにおいて物語の起承転結の「起」の位置におかれる曲はキャッチーな名曲であることが多いですね。映画音楽史上に残るような名曲は大抵「転」の位置におかれる曲ですけれども。

で、このプロデューサーズ。2人が作る「最悪の舞台」のために集う個性的な人々と楽しい楽曲。最後は刑務所にまで物語の舞台を移しつつ、痛快なラストまで、全く退屈することなく観ることができました。これぞミュージカル、これぞエンターテイメント。

この作品に華を添えるヒロイン、ユマ・サーマンですね。なんともキュート&セクシーです。
、、と言いたいですが。キル・ビルの事を思い出すと、なんかケンカ強い人がネコかぶってブリっ子してるように思えてきますね。なんか不必要にデカいし。ま、いいか。

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ゲド戦記

2006-08-16 | つまらん
久しぶりに公開中映画を扱います。この夏一番のヒット映画。さすがジブリ、面目躍如ですね。

さて内容。
みどころというか、褒めどころが見つかりませんでした、、。
物語がはじまる上での「前提」の説明不足。登場人物の人となりの紹介不足、物語の伏線の張り方の考慮不足、全体的な脚本の検討不足、などなど、ていうかそもそもキャラクターの表情の動かし方や美術表現など、最近のジャパニメーションの標準を考えると「本当にこれがジブリの劇場版アニメーションでいいのか、、?」と思えるところも多数。

そして驚愕のエンドロール。
 原作:アーシュラ・K・ル=グウィン 「ゲド戦記」
そりゃそうだろう。
 原案:宮崎駿 「シュナの旅」
・・・ちょっと待て。

確かに観てる最中からおかしいとは思っていた。特に物語序盤アレンが街に入り、人狩りに狩られ、ハイタカに助けられるあたりのくだりが「シュナの旅」に酷似。だと思っていたら、、、チクショウ、やりやがった、やりやがったな二世。俺が15年位前にこづかいで買って、穴が開くまで日々繰り返し読み明かした「シュナの旅」をこんなまとまりつかねー話を無理やり二時間におさめるためのダシに使いやがった。俺はいつの日か、駿監督が「シュナの旅」を映画にしてくれるんじゃないかと楽しみにしていた。でもこれでそれも叶わぬ思いになってしまった。よくもやってくれたなチクショウ。大体「原作」と「原案」が違うって何なんだよ。

そして話題の中心「テルーの唄」
歌詞は二世監督が書いたんですね。見てみましょう。

心を何にたとえよう
ふむふむ
鷹のようなこの心
・・・えーと

もうたとえちゃったよ!


もういい。もうたくさんだ。なので結論。
こんな作品が売れるのは、ジブリのため、ジャパニメーションのため、映画のために良くない。この夏、これを観るか「パイレーツ~2」を観るかで迷っている人は、絶対後者を観よう。

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