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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

世界の中心で、愛をさけぶ

2006-08-20 | 超つまらん
「世界の中心で愛を叫んだけもの」という小説は1971年にハーラン・エリスンという人が書いたSF小説だそうです。で、庵野秀明がTV版エヴァ最終回に「世界の中心でアイを叫んだけもの」というタイトルをつけて、この小説までついでに話題になったのが今から約10年前。え!?あれからもう10年も経ったの!?

で、この「世界の中心で、愛をさけぶ」というタイトルは「世界の中心で愛を叫んだけもの」からヒントを得た担当者か編集者がつけたものだそうです。ちなみに韓国版のタイトルは「僕の、世界の中心は、君だ」。
もう伝言ゲーム感覚ですね。

この映画、坂元裕二の使いまわし手法全開の脚本で、それに気づいてしまうと相当な駄作な気がしてしまうのです。思わずいつものDVDジャケでなく、「風のリグレット」の写真を貼ったくらいですからな。
「風のリグレット」は簡単に言うと音だけでやる「リアルサウンド」シリーズとして、10年くらい前に話題になったTVゲームです。そのストーリーでも、過去と現在の同じ号数の台風を引き合いに出して、主役の記憶が蘇るという、まさにこの映画と同じギミックが用いられていました。
そして朔太郎が過去のカセットテープを聞きながら記憶の扉を徐々に開けていくあたりの仕組みがすでにリアルサウンド。なんかそれだけで相当ウンザリな気分でありました。
肝心の話もあんまり、、、な感じでした。こういう「泣け」と言わんがばかりの勢いはあまり得意じゃないのです。人って勝手ですね。

大体あの「たすけてください!」で
( ´,_ゝ`)プッ
ってなっちゃった奴は向いてないってことだろこの映画。

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