液漏れで交換かも・・・・・ ううううう。
なんて泣いていても始まらない! ビシッ!!
出来る限り何とかする! 可能な限り修理する! 最悪モデファイしても使えるようにする! がもっと~の僕。
やりますよ! 今回も えへへ
まずはだ、本体を取り外さねば話にならない。
先に清水タンクのクランプを緩めて外しますが、 これはタンクが空なのでとても簡単。
次が問題です、エンジンフードを開けてラジエーターキャップをゆるめ、下のドレンから不凍液を出す。
その後に、クランプ緩めてホースを外せば不凍液が出ることはない、ん??
出ることは無いはずだった・・・・・・ ドワッ!!
予想以上にドバドバと出てきちゃって、慌てて紙コップらや何やらで対処しますが、念の為に、と置いておいたタオルの給水量を遥かに上回る量でして、
あちゃちゃちゃ・・・・
不凍液なので手がヌルヌルだし、作業着の下半分にカップから揺れ出る液で、よけいなところ??「イャん!」周辺まで濡らしながら取り外し成功。
ふ~~~
矢継ぎ様、17mmの銅管を差し込んでクランプ留すると、ラジエーターに水補給してエンジンを掛けてエア抜き作業。
というのは、思ったより不凍液が床にこぼれてシャワーパンと床板の隙間に流れこんだので、車を斜面に乗り上げて洗わねばならないからです。
斜めになった車体の、ヒートエクスチェンジャーを取り出したところからホースで水を適度に注いぐと、車体一番後ろのモール取り外した端っこから緑色の水が流れてきます。
透明になれば、あとは帰宅時間まで放置しておきます。
水を切るのと乾かさねばなりませんから。
さて、取り外したヒートエクスチェンジャーですが、クラック部分がハッキリと判ります。
ワコーズのリークストップは、こうしたクラックに対応できませんから、ジンワリと漏れていたんですね。
しかし・・・・・ラジーエーターから来るラインが接続される側のニップル(右)は割りと綺麗ですけど、清水タンク側はサビが酷い。
というか完全に腐食して摩滅しているし。
キッチンとシャワー用ウォータポンプのフィルターに、時々有った鉄の破片と、使い始めに出る濁り水の原因はこれでした。
さて、とりあえずは両方のニップルからホースで水を送り込んで、中の液体を流し出してから分解開始。
4~5万円する代物の中身はどうなっているのか?という探究心も有り、楽しみ。
ただし、こうした物の、大抵の構造は知っているので、あらかたの予想はつきますけど、「それがもしかしたら覆されるかも!?」という面で楽しいんです。
でもって、バラした。
何だこりゃ~~~~~~~!!
人をなめてんのか?? という位にアホな構造。
というかこれが普通だし、思った以上の単純さ。 ぎゃはははは!
驚いたのは内部の筒みたいになっている部分の内部からこんなものが出てきたこと。
スポンジか?と初めこそ思ったのですが、指で潰すと泥みたいに崩れる。
どっから来たんだろう・・・・・ ボール状なっていてポロリと落ちた感じ。
さて、洗浄作業に移ります。
まずはコア部分を洗浄しますが、こんなんですから。
次にケースやら コア銅管の先端に有るニップルも。
ニップルはこんな感じで刺さってまして、差しこみ部分にシーリング材が塗布されており、それで水密を保つようになっているんです。
だいたい赤い線のところまで刺さっていて、水色の方向に抜きますが、シール材、多分シリコンだと思いますが、隙間が殆ど無くてピタリなので外すのは結構硬いです。
もう片方の著しく腐食していた側ですが、
銅と鉄はフェルミ順位(静的電子エネルギーレベル)の差が大きく、両者を接合すると必ず腐食します。
そこにきて水で常に湿潤する環境とくれば その腐敗速度は当然に早くなる。
そんなことも知らんで製品造っているんかいな? GLIND社君は あきれた・・・
このニップルは当然に交換の必要が有ります。
洗浄終わった後の、クラックの有る部分をケースを内側から覗いてみます。
ハッキリと見えますね
さて、修理の方法ですが、まずはアホな鉄ニップルを捨てて、銅と親和性が高い真鍮のニップルに交換するのが一つ。
ついていたニップルの内径は10mm
でもって、ネットを探すも適度なものがなくて、それじゃ!とホームセンターに行ってみるも、内径が9.5mm(3/8INCH)のものしか有りません。
ネジ部は1/4で、その上のサイズなら内径の大きいのが有るのですがね・・・・
「無けりゃ~造ればいいじゃん!」 というわけで、買ってきたニップルに、10mmのキリで垂直に穴を開けます。
これが案外難しい・・・・・
ヒートエクスチェンジャーは特段衝撃をうけるわけでもなく、圧も清水ライン用ウォーターポンプからの物なので余り神経質になる必要はありませんが、なにぶん真鍮製であるのと、そんなには肉厚も有りませんから材質が薄くなる前の部分までの深さとしました。
本当ならコアの銅管が緑色線のところまで来ます(完全同径貫通)が、 水色線のあたりまでの差し込みです。
取り付ける際には、この差分だけ銅管をカットして、シーリングしながら組み上げることになります。
さて、その2
問題のケースクラックですが、漏れそのものはさほどの量ではなく、なので内側と外側にステンレスの丸板をあてて、漏れていた部分を全体で挟む構造。
もちろんシリコンシーリングでサンドします。
こうすることで、クラック含めて底部分全体を支え、応力分散してクラックの進行を問止めるのと、漏れも止めんですね。
丸板は適当な大きさの物をネットにて注文しましたので、来たら加工して組み立てに入ることになります。
それが終われば組み立てですが、各部の封水はシリコンシーラントが基本。
ハイエースのラジエーターは低圧型で、 スポーツ車みたいに圧をかけて沸点上げる構造ではないので、これで十分です。
もし、再度どこからか漏れるようでしたら、その場合は新しい物、もしくは代用品に交換します。
寿命ということですから。
しかし、これが約5万で販売されている商品とは・・・・・・・・・・・・
とてもではないがアホらしくて・・・・
ナイロン製のケースに銅パイプとニップルだけの構造、どう考えても、3千円程度で販売しても良い品物ではないかと思うんですね。
間違っているかな~ 僕?
その2へ続きます、 多分一週間くらいあと。