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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

秋田その5(最終)

2016年12月14日 | 旅行等

松島観光が終わったのが3時近く・・・・

東京までは距離があるので、早く帰らないと、帰宅が真夜中になってしまうぞい!

 

一番近いICから高速道路に乗ると、本来なら東北自動車道を使う方が早いのですけど、

今回はあえて常磐自動車道を使います。

 

というのは、やはり娘の学習の為なのですけど、

常磐自動車は、福島第一原発のすぐ真横を通過している高速で、 現在人が住めない浪江から双葉、富岡地区を通過しているんです。

 

折しも日暮れで、 景色は夜景に変わっていく中を車は順調に飛ばしますが、

放射能汚染のレベルを示す電光掲示板が現れ始め 現在0.15μシーベルト/時間 という様にドライバーに教えてくれます。

1時間当たりの被曝量表示ですけど、だんだんと事故のあった原発に近づいていくと、この表示が0.35μシーベルトという様に上がり初めて、松島から2時間くらい走った頃でしょうかね、

この放射線量の表示が3.7μシーベルトという感じに、急激に上がると、その先に見えてきた光景は言葉に表せない物でした。

 

高速道路はおそらくは一体開発した美しい建物の並ぶ町中や、昔ながらの集落的町を

貫いてますが、両側に見える景色はまったく電気の付かない街。

 

いわゆるゴーストタウン。

この辺りで放射線量が一番高かったのですけど、

街路灯は防犯のために点灯はされていても、家の灯りが全く無く、 また車も全く無い、全く無人の街。

 

時折、 ”この先は進入禁止”らしき閉鎖をされた交差点が見え、美しい風景に、美しい街なのに、全く人が住んでいない。

 

その光景に、僕含めて娘もうちのも黙ってしまい、なんとも言えない気持ちになってました。

 

ある意味、それが目的でもあったのですけど、この先、教育関係に携わって行く家の娘に、石巻とこの風景を見せて、5年前に何があり、 

また今はどうなのか? 住んでいた人達の思いや、悲しさ、憤りや怒り、できる限り学んで欲しかった。

親として・・・

 

このところ、福島から避難生活している子に対するいじめの問題が起きていて、

それがどんなにくだらない偏見と差別意識から起きているか・・・・

そうした面も同時に学んで欲しいという思いもある。

 

ちなみに、東大卒の漫画家で、「美味しんぼ」作者(アホ)が、福島に言ったら鼻血が出た等という嘘話を漫画にして。

福島の人々を半端なく馬鹿にした、くだらない出来事がありましたけど。

以前からこの漫画に???という思いを持っていた僕は、”やっぱり嘘満載”の漫画なのだと、この一件で全て納得したわけです。

こうした馬鹿が放つ風評が、子供達のいじめの理由付けになっているのだと、東大出ていて全く解らないとは情けない・・・・

勉強できるのと人間性は全く別物なんですね。

 

さて、だんだんと電光掲示板の放射線量が落ちて、やがては掲示板も無くなり、

海沿いを走る道も、内陸を走る道になっていく、 車線が1車線から、多車線に変わり、

やがては僕の実家のすぐ横を抜けていきます。

日曜日の朝4時過ぎに家を出て、 翌日の10時頃に帰宅という、かなりハードで時間の無いスケジュールでしたけど、学んだことは、本当に大きな物でした。

 

又来年の末、もう一度秋田に行ってみようか? そして又石巻の姿を自分の目で見てみようか? 

そう思いつつ、今回の旅行は終わりを告げました。

 

最後に、 

東北の震災に遭われた多くの皆様、色々と大変かとお察し致しますが、 心より応援しております。