訳あって(ポケモンじゃ~有りませんのであしからず)、お台場に一日出没(月曜日)していた僕。
車高のせいでホテル地下駐車場に車が入らず、建物張り出し下に車を停めさせてもらった。
で、隣に停まっていたのがフェラーリ。
メーカーだけはエンブレムから判るけど、名前までは分らない・・・。
「すげ~!」 なんてね、こうした車が嫌いではない僕はしばし見とれてしまった。
多分ホテルに泊まっているどこぞのお金持ちさんの所有物とは思うけど、「維持費大変だろうな~?」とか「エンジンパワーどのくらいだろうか?」とか、運転してみたいな~!」とか色々思ってしまう。 ウンウン
ちなみに運転席は革張りの豪華スポーツシートで、色は赤。
オシャレで憎いねっ!! きゃははは!
しかし・・・・・、 この車が現代テクノロジーの先端で出来ている最先端なら、うちの車はさしずめ”機関車やえもん”。
爆!
精密時計の様に複雑で繊細な構造が生み出すハイパワーエンジンは凄まじい加速を生み出し、それでいながら車体をぴしりと制御する強力なブレーキとサスペンション、及びボディ。
流線型の車体はひたすら高速アタックの為だけに造られ、アチラコチラに最先端素材が使われている。
それがフェラーリだ。
で、 家の”やえもん”は? というと、ひたすら丈夫なだけが取り柄の、非力エンジン+くそ重い車体。
高速道路では常に後ろの車から煽られ、坂道になれば登坂車線の”帝王”。
ディーゼル故の喧しいエンジン音は実に賑やかで、しかも真夏に暖房器具化してくれる(エンジン停止時)というオマケまでついてくる(笑)
う~ん、余りにも違いすぎるな~!
でもね、”やえもん”には、フェラーリには無いいいところが沢山ある。
まずは8人乗せられる、維持費が安い、いやいやまだ有るよ!
だって移動する家そのものだから。うんうん
ウインドサーフィンの道具を満載して、屋根にも車内にもボード、カヤックだって運べるし、いつでもどこにでも泊まれる。
丸一日海で遊んで、心地よい海風に包まれながら、真っ赤な夕焼けと香ばしいガーリックステーキをワインとともに頬張る。
少し足を伸ばせば、窓から見える満点の星空と供に眠る一時。
そんな素晴らしい時間の側には、何時も”やえもん”が佇んでいる。
昼寝だって、何時でも出来てしまうんだよ。
ボディに穴あけだってヘッチャラ!! キヤッキャ!
人は、”その人の生き様に有った車を選ぶ”と聞かされたことが有る。
どんな車に乗り、それをどう使うか?使っていくのか?、その時の流れと歩み方に、人となりが現れるとも聞く。
ピカピカの新車に子供が乗って、マクドナルドのフライドポテトを車内で食べると激怒するお父さんがいるという話を聞いた事がある。
油が付くとか、匂いが車の中に付くからだとかなんとか・・・・
すぐに飽きて車を買い換え、そのローンで家族生活(親や 奥さん子供)を圧迫しても平然としている人。
潮干狩りに行って、海で子供が砂遊びすると目くじら立てるアルファードのお父さん。
砂が車内に散り、濡れた服で海水がシートに付くのが許せないからとか・・・・
駐車場で子供が自転車を出す際、コツンとブツケて付いた、ほんの少しのキズの事をいつまでもグズグズと文句言っているお父さん。
等々
ドア開けて、車内に乗ると見える様々もそこにはあり、
ゴミだらけの車、黄ばんだぬいぐるみが並んで埃にまみれていたり、
タバコの強烈な匂いや意味不明の匂いで気持ち悪くなる車、
整理整頓されずに雑然とした車内。
かと思えば異常な程・・・・・・
等々
いろいろな人が居てこの世の中は成り立っているわけだけど、車を見るとたしかに人間性が見えてくる。
と僕も思う。
はて?そんな事をここで書いている僕は、果たしてどんな人間に見えるのだろうか?
なんてことも考えるのですけど、自分で自分のことは解らないものだなと、
そう思ってしまう翔でした。