「おいFredy、よくあの誘惑からよく自分を守ったな。。。立派だったぞ!」
そんな、声が遠くで聞こえ、はっとすると、渋谷の街をMOTO CORSEの封筒を持って歩いていた。秋空の日曜日の昼前のことである。
封筒の中を確かめると、DIAVELの美しいカタログと価格表。
徐々に記憶がよみがえる。
そうだ、今日は、渋谷で子供のお供で、その間ちょっと時間があり、ひとりで渋谷周辺を散策。
偶然、MOTO CORSEの格好良いショールームの前を通過。。。。。
時間もあるし、ちょっと店内を見てみることに。
今思えば、この偶然も、もしかしたら既に仕組まれていたことかもしれない、あの妖精に。。。
店内には、MOTO CORSEの上質なパーツが美しいウインドウに並べられている。
ほとんどがDUCATI用ではあるようだが、GSのオイルクーラーガードなどもある。
そこへ光り輝く妖精、いや店員さんが近づいてきたのでる。
「今日はバイクではないのですか?」
「いや、歩きです。」
「何にお乗りですか?」
「R1200GS」
本来であれば、店員とは話したくない人間である。
欲しければ、勧められなくても買うものは買う、質問があればするので、自分だけでじっくり見たい人間である、しかし、このときは違った、まるで魔法にかかったように、話をしてしまった。
「R1200GSのRallyなんです」と余計なことまで言ってしまった。
と、その店員さんを直視する勇気が無く、目線をずらすと、こんなバイクがある↓。
※店内で舞い上がっていたのか、一枚の写真もスマホには残っていない。
だが、確かにこのカタログにあるバイクについて妖精とこの後話をしたことをおぼえている。
最初は、「どうせドカは、チェーン駆動だし、故障も多いんじゃないのから、ダメだよな」なんて、悪い心、いや良い心が私の肩の上でそっと囁く。
しかし、妖精、いや店員さんの、「カッコイイですよ、キーレスですし、カラーメーター、パワーも切り替えられて、ABSもついてます、軽くて乗りやすいし、足つきは良いし、後ろのタイヤは太いけどよく曲がるんですよ」という今まで一度も芝浦で聞いたことの無い、優しく美しいトーンの声に返す言葉は、
「そうなんですか?いいねぇ、このブルーの格好いいよねぇ」と、無意識のうちにナイスな相槌が出るばかり。
あー、おいらはいったいどうしたんだ?思い出すのも恐ろしい。
そして次の瞬間、「これいくら?」
「209万円です」
高いのか安いのか既に感覚が麻痺していて、そこに出てきた言葉が「安いねぇ」だって。
そこに間髪入れず、妖精が、
「GSも良いですけど、DUCATIもよろしくお願いします」
ここで、良いのか悪いかわからないが、こころが囁いた「おいお前大丈夫かよ?」
危なかった、もう少しで「じゃあ、これくれる?」「カード使えるの?」
って言いそうだった、、、
ここまでが記憶でよみがえった。。。
全国のバイクディーラー、特に外車系の皆さん、
ショールームに、美しく若い妖精は必要です!
どんなに経験に長けたメカも、営業マンもかないません!
やっぱ、おいらは、「愛に餓えてる」
最後の結論は、それ。さあ、キャンプ行かなきゃ、じゃないと、このブログのタイトルが、DUCATIになっちゃう それでもいいか。。。。
なんていう、秋の一日でした。