2007年に発売されたXシリーズ3種の中での中で、オフロードモデルとして位置づけられたのがこのXchallenge(クロスチャレンジ)。
乾いた、ボクサーサウンドにも似た排気音を響かせる排気量652ccシングルピストンの水冷エンジンは、車両重量155kgの軽い車体を、53ps、60Nmのパワーで軽々と加速させる。
高回転まで一気に伸びるが、低速でのトルクもあり、扱いやすい。
HP2Enduroと方式を同じくしたContinental製エアーダンパーシステを採用するリアサスペンションを採用し、シード高はGS以上の945mm。
跨る前にそのシート高に躊躇する。確かに跨れば、お尻をずらしても片足だけのつま先立ちを余儀なくされるし、GSに慣れた諸氏からするとエアダンパーの感覚(車体が突き上げてくる感じ。。)に多少の慣れが必要かも。しかし、車体が軽い分、支える力はそれほど多くを必要としない。GSだとサイドスタンドを降ろしたまま乗車し、その後跳ね上げるのだが、車体が軽いのか、車両のバランスが優れているのか、ハンドルで支え、スタンドを跳ね上げた状態で軽く跨がるのが良いようだ(確か教習所で教わったやり方)。
シートが高い分、スタンディングへの乗車姿勢の変更は実にスムース。しかもスタンディングでも、ステップが幅広のため安定していられる。
ステアリングは、GSと比べるのもおかしいが、実に軽い。セルフステアを強く実感できるほどホイホイと、少ない体重移動で向きを変える。それでいて直進性も問題ない。
もっと癖のあるモデルかと少々訝しげな目で見ていたが、乗ってみて「良くできてるなぁ」の一言で全ての先入観が吹き飛んだ。
車両には、林道走行の師と仰ぐマイスター氏アドバイスもあり、以下のオプションが追加されている。
ETC:快適ツーリングのいまや常識?
純正ハンドプロテクター:ブレーキレバー保護
*以下TOURATECH製
01-049-0123-0 フォールディングブレーキレバー:転倒時ブレーキレバー(フット)破損防止
01-055-1151-0 タンクバッグ:パンク修理キットなど携行用
01-049-0107-0 エンジンガード(ラージ):転倒時のレバー類保護
01-049-0108-0 ディスクブレーキガード:オフロードガレ場でのブレーキディスク保護
01-049-0170-0 エグゾースト・ヒートシールド(カーボン):エグゾーストの熱からの保護
01-049-0180-0 エグゾースト・ヒートシールド(カーボン):エグゾーストの熱からの保護
01-049-0380-0 チェーンガード:オフロードでの異物の巻き込み防止
と、いうことで、以上、増車の報告でした。
なので、次回からタイトルにもう一台、G650Xchallengeが加わることになる。
GSAdvとXchallengeの共存はどんな楽しみを与えてくれるのか 乞うご期待