政府が普及を画策するマイナカードが様々な問題を引き起こしているが、マイナカードとマイナンバーとは全く別物であることが明らかになっている。保険証や運転免許証を廃止してマイナカードに一本化しようとしたり、国民の銀行口座と紐づけしようとしたり、政府の悪だくみがだんだん明らかになってきている。カードの保有は当初任意としていたにも関わらず、河野デジタル大臣の勝手な突破力で保険証を廃止することにより、半ばカードの強制化に舵を切り、あちこちで問題が噴出している。
どうもマイナカードの本丸は、銀行口座の紐づけのようである。政府が運営するオンラインサービスである「マイナポータル」が味噌のようで、そこに50以上のサービスや情報を紐づける計画のようだが、正直なところ個人的には何が紐づけられるのか詳しくはまだ理解していない。様々な個人情報もそこに紐づけられており、お上によって個人情報が握られているといえる。
マイナカードを保有すると様々なサービスがオンラインで利用できるとしているが、健常者であっても高齢者にとっては、マイナカードなんて無用の長物の感がある。オンラインでいろいろできるとしても、高齢者にとっては無縁のサービスである。デジタル化とは名前だけで、国民の、特に高齢者の多くはまだアナログ人間である現実を無視して強引にデジタル化を推進しようとしても無理がある。スマホを持っていない高齢者も少なくないし、持っていても使いこなせていない高齢者が大半である。
マイナポイントにつられてマイナカードを作成した人も多いと思うが、アナログ人間にとっては役に立たないものばかりである。河野大臣がマイナカードの名称変更を示唆したが、個人的には、「個人情報カード」とでもネーム変更してはどうかと思う。個人情報がぎっしり詰まった危険なカードになるならば、紛失や個人情報の漏洩や盗難の心配から持ちたくないという人が増えるのではないか?カードの暗唱番号がたった数字4桁というのもゆるゆるのセキュリティである。昨今のパスワードは、セキュリティ強化のため、英文字と数字の組み合わせで8桁以上とか記号も含むとかが常識で、数字4桁のみなんて、「昭和かよ」と言いたいほど甘いガードである。個人情報が盗まれても構わないので、便利にカードを利用したいという人は積極的に持ったらいいと思う。アナログ世代が多い現時点で、マイナカードを全国民に強制するなんて天下の愚策といえよう。白坂和哉氏もネット配信のDAY WATCHでマイナカードの問題点をいろいろ指摘している。
白坂和哉DAY WATCH(7/15): https://youtu.be/Hj9gJg6BFcQ