Go Toキャンペーンの東京はずしでオリンピックの火は消えそう

22日からスタートするGo To Travelキャンペーンから東京が除外された。東京都の感染者が多いので、東京在住者の旅行、東京行の旅行は、やめてほしいというのが政府見解である。急な決定で、旅行を計画していた人や観光関連業務の人達には多大な迷惑をかけることになった。東京は駄目でも、大阪や神奈川や千葉はいいのかという疑問があるが、当計画変更の最大の失敗は、世界中に対し、東京は感染者が多発しているので、来たら危ないということを公にしてしまったことである。東京危険宣言の全世界への告知である。

2021年にひとまず延期された東京オリンピックは、①多くの国が代表選手の再選考のための大会を開催する余裕も時間もない ②’21年は各国、財政の建て直しが最優先 ③ワクチンができたとしても、世界中に行き渡るだけの量を確保することは困難。注射器や瓶の確保も間に合わない ④アフリカや中南米などの医療後進国はまだ第１波の真っ只中で収束が見えない等の理由で中止の恐れが大という情報が飛び交っている。

今回の政府による東京の危険宣言により、来年の東京オリンピックの中止は、ほぼ決定的になったといえよう。日本は、ほぼ収束に向かって、経済活動を再開しようとしているが、東京だけは駄目だという最悪の宣言である。これじゃ、オリンピックどころではないと世界中に発表したようなものである。これは、安倍政権のチョンボではないかとさえ感じる。東京だけは、汚染が深刻であるということをわざわざ強調することはマイナス効果も甚だしい。オリンピック誘致の際、福島の原発汚染は、アンダーコントロールと若干嘘まがいの宣言で、東京の安全をPRしたのと180度異なる対応である。東京を除外することなく、日本全体でコロナ汚染の収束振りを世界に訴えるべきであった。もう後戻りできない政府の失策により、オリンピックの火が消えようとしているのは極めて残念である。