浪漫飛行への誘(いざな)い

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ボランティアガイドの思い出

2024年09月08日 20時21分39秒 | 英語

8日夕方のテレ朝の番組で、川越での観光案内ガイドの活動とその収入などを紹介しているニュースを見ていて、自分もやっていた観光ボランティアガイドのことを思い出した。定年後、英語を生かした何かが出来ないかを模索していたが、その時、東京に来た外国人に対する観光ボランティアガイドをやっているTokyo Free Guideという組織を知り、ガイドメンバーとして登録し、約4年間、ボランティアガイドの活動を行った。

この組織では、あくまでボランティアなので、報酬はないが、ガイド中の電車賃、昼食代、入場券代等はすべてゲスト持ちなので、お金をかけずに東京の街中を外国人と一緒に散策し、ネイティブスピーカーと英語を話す機会が持てるので、変な英会話学校に通うより、はるかに実践的で役に立つものであった。今のシステムは知らないが、当時は、ガイド希望の外国人が、スケジュール、ガイド希望内容等をウェブサイトに登録し、それを見たガイドが手を上げて、マッチングすれば、以降、待ち合わせ場所、観光ルート等メールで詳細なやりとりが行われるものである。

ゲストと言っても、英語のネイティブもいれば、母国語ではないが、英語でのガイドでよいとする人もいるし、世界各国からなので、欧米人、アジア人、アフリカ人といろいろな人種の人がいたが、個人的には自分の勉強も兼ね、英語ネイティブのゲストを中心に案内していた。シニア世代の我々は、ほとんど平日を担当していた。

いろんなゲストを案内したことがあるが、単に都内の観光名所を案内してほしいという人もいれば、いろいろな要望をあげてくるゲストも少なくなかった。思い出深いケースでは、東京でのホームレスの実態を知りたいというアメリカの大学教授夫妻をホームレスを受け入れている施設に案内したこともあった。この時は、施設見学申請の文書を作成したり、ボランティアの範疇を越えたサービスとなったが、それなりに勉強にもなった。また、目黒の寄生虫博物館を案内したり、観光ガイドブックに載っていないようなところを案内してほしいと言われ、荒川の都電や巣鴨のとげぬき地蔵を案内したこともあった。また、海外でも紹介された都内の有名なラーメン店でラーメンを食べたいということで列に並んだこともあった。定番の浅草を案内したり、桜の季節に、上野公園や新宿御苑を案内したり、こちらのペースでいろいろ経験できたことに感謝している。

神社仏閣、仏像のことや、日本の文化、風俗、事象についても、勉強し、それを英語で表現できる能力が求められるので、それなりに大変だが、大いに勉強にもなった。ランチのお店の案内もなかなか大変であった。ガイドの資格は持っていたが、それで仕事をするほどの能力はもちあわせていないので、ボランティアで十分であったと振り返っている。今でも、若い人がガイドとして活躍しているものと思われる。いろいろ案内して感謝され、日本のことをよく思ってもらえるなら、こんなやりがいのあるボランティア活動もないであろう。


Tokyo Free Guide紹介ビデオ: https://www.youtube.com/watch?v=eUp8KyaOBfA



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