5月21日付読売新聞夕刊1面トップ記事に、ローマ字表記「姓・名」順にという見出しが目を引いた。日本人名のローマ字表記は欧米式の「名‐姓」順ではなく、日本流の「姓‐名」順にしようという構想を文部科学大臣や外務大臣が提唱しているという。目標は、民間に広め2020年のオリンピックを機に定着させたいらしい。
日本は、長年、「姓‐名」の順でローマ字表記をしてきているので論議を呼ぶことになりそうである。外国人の名前は多種多様で、ミドルネームが入ったり、どれが姓だか名だかわからないことが多い。日本人の姓名は、順序だけで判断するのは危険で、外人から見たらどっちがどっちかわかりにくい。従って、自分の経験では、姓は必ず大文字、名は先頭のみ大文字で後は小文字を使用していた。相手にわかりやすいように自分の名刺、手紙、メール上は、すべて姓は大文字表記としていた。例えば、安倍晋三であれば、Shinzo ABE 又は ABE, Shinzo といった具合である。
表記の順序より、どれが姓でどれが名であるかを明確にする方が重要である。順序だけで、姓名を判断することは極めて危険である。個人的には順序はどちらでもいいと思うが、姓は必ず大文字表記とすることを徹底したほうがいいと感じる。従来通り、欧米式とするか、新しく中国式の表記にするか、議論するのはいいが、賛否両論は目に見えている。それより、オリンピックでは、姓の大文字表記を徹底し、混乱を避けてほしいものである
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