日本のPCR検査数は世界159位

何か月も前から、最大のコロナ対策として、PCR検査を拡大していく必要性があると事あるごとに叫ばれていて、安倍首相もよく口にする。検査可能数は明示されているが、実際の検査数は、それよりはるかに少ないのが実態である。検査を受けたくても受けることができない検査難民の話をよく耳にする。

日刊ゲンダイによれば、コロナ関連の統計を集計している米ウェブサイト「worldometer」によると、日本の100万人あたりの検査件数は、28日時点で、世界215か国・地域の中で159位だという。ちなみに、158位はウガンダ（アフリカ）、160位はガイアナ（南米）というから驚きである。欧米では、イギリス13位、ロシア15位、アメリカ21位、スペイン27位、イタリア35位、ドイツ43位で、世界1位の人口をかかえる中国でさえ、56位という。

1日あたりの検査能力では、日本が最大3万2000件に対し、中国は380万件、アメリカは50万件、ドイツは18万件、フランスは10万件に上るという。素人的には、なぜ皆検査数の拡大が必要としながら、日本では増やすことができないのであろうか？　どうも厚生労働省や国の感染症対策分科会がガンとなっているようである。

東京都の感染者数は、日毎に増えており、1日は、過去最高の472人も記録してしまった。これでも第2波を迎えていないという判断にこだわる政府の対応は極めて疑問であり、この感染拡大の最中にGo Toキャンペーンを仕掛ける等もはや、人災というか、コロナ犯罪人と言われても仕方がないところまで来ている。リーダーとして国民の先頭に立ち、国民が納得できる感染防止対策に取り組み、真剣に国民の命を守る仕事をしてほしいものである。はだかの王様が小さなマスクをして夏休みに入って寛いでいる姿しか想像できないのが残念である。