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今年の漢字「税」に違和感

2023年12月13日 19時11分23秒 | ニュース

 

2023年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「税」に決まり、日本漢字能力検定協会が12日、京都市東山区の清水寺で発表した。理由として、一年を通じて増税議論が活発に行われたほか、定額減税やインボイス制度といった「税」にまつわるテーマに関心が集まった点などを挙げた。応募総数は14万7878票で、「税」は5976票(4%)だったというが、いつのタイミングで応募を締め切り、決定しているのであろうか?どうも毎年12月12日に発表しているようであるが、そもそもそれがおかしいといえる。このことは、今年の十大ニュースの発表についても言えることだが、11~12月に起こった大事件や話題となった世相がランクインすることがないという大きな欠陥がある。

2023年の世相や十大ニュースというなら、12月が終った時点で、翌年1月に公募し、集計すべきである。この手の集計が発表されるたびにいつも感じることである。今年の1字は「税」に決まったというが、2023年はまだ終わっていないのに、この時期に発表することに違和感がある。というのもここに来て、自民党の安倍派を中心とした裏金問題が日本中を震撼させており、主要閣僚が更迭されたり、岸田政権が根底から崩れそうな状況にある。漢字1字でいえば、「裏」とか「金」がランクインするところであるが、今のやり方では、抜け落ちてしまう。「今年の十大ニュース」も同じで、政界揺るがすこの裏金事件がランクインしない恐れが大である。記憶に残る大事件として、1996年12月17日に勃発した「在ペルー日本大使館公邸占拠事件」があったが、日本中を震撼させた大事件であるにもかかわらず、年末発生のため、その年の十大ニュースには全く入っていないということが思い出される。後世に十大ニュースや世相を振り返った時、12月に起こった大事件や世相がまったく反映されず、歴史に記録されないこともありうる。厳密にその年を振り返るなら、その年がすべて終わった1月のタイミングで、漢字1字や十大ニュースを決めるべきであろう。こんなところに何の疑問も感じない日本人のいい加減さ、お気楽さを実感する。もし、12月末に日本が戦争に突入したり、大地震に見舞われたりしても、今年の十大ニュースには全く入らず、記録されないこととなる。ドイツ人だったら、絶対許さないところであろう。

 

毎日新聞記事: https://mainichi.jp/articles/20231212/k00/00m/040/094000c


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