東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事と大会スポンサーのAOKIホールディングスの資金授受を巡り、東京地検特捜部の捜査が本格化している旨のニュースがマスコミを騒がしている。関係者によると、高橋氏は代表を務めるコンサルタント会社「コモンズ」を通じ、2021年の大会閉幕頃までの約4年間にAOKI側からコンサル料として月100万円、計4500万円超を受領したとされる。
電通は東京大会で、組織委からスポンサーの募集業務などを行う「マーケティング専任代理店」に選定されていたが、どうもうさんくさい印象が強い。先の世界陸上も電通がすべてを扱う公式の代理店として選任されているので、電通によって、すべてが仕切られているともいえる。現役時代に、世界陸上がらみで、電通の仕切り振りを横で見ていたが、いい印象はあまりなかった。東京五輪でも電通が大手マスコミを含め物凄い数のスポンサーを集め、問題山積であった印象が強い。今回の高橋氏の一連の報道を見るとさもありなんという印象である。
東京五輪招致の贈収賄事件で、竹田元JOC会長がフランス当局の捜査を受けているが、この金銭の流れにも、高橋氏の代理店が絡んでいるようである。主犯格のパパ・ディアック(ラミン・ディアク元世界陸連会長の子息)とは、名刺交換をしたこともあるが、当時からうさんくさい印象を持っていた。2007年の大阪世界陸上誘致の際、彼は同じようなロビー活動による裏金要求を仕掛けた前科があったので、東京の招致委員会は彼に騙されたのもさもありなんと感じている。
最近のニュースでは、安倍元総理の国葬も電通が仕切るような記事もでているが、もっと電通という会社にメスを入れるべきであろう。コロナ関連でも政府がらみの施策に電通が絡んでいるような報道もあったような記憶がある。安倍さんも亡くなったので、東京地検特捜部は、本来の仕事をちゃんとやってほしいものである。
読売オンライン(8/1): https://www.yomiuri.co.jp/national/20220731-OYT1T50133/
文春オンライン:: https://bunshun.jp/articles/-/56287
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