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とんでもない70歳定年制

2018年06月16日 13時04分00秒 | ニュース
今日(6月16日)の日経電子版に<浮上する70歳定年制 人手不足で「高齢」問い直す>という記事が出ていた。

「政府は15日の臨時閣議で、2018年の経済財政運営の基本方針(骨太の方針)や成長戦略を決めた。焦点となったのが人手不足への対応策だ。外国人労働者の受け入れ拡大とともに、もう一つ目を付けたのが65歳を超えても健康な高齢者。働く意欲をそぐ年金の仕組みを見直し、長く働く人を増やして人手不足を補う。骨太に打たれた高齢者活用の布石を読むと、「70歳定年制」が視野に入る。」とある。

自分の経験からするととんでもない方針である。男性の健康寿命は最新のものでも、72.14歳である。70歳まで働くとなると、自由に好きなことができる期間はたった平均で2年しかない。自分の場合は、60歳で定年を迎え、70歳の今日まで、10年間、時間に拘束されず、自由に自分の好きなことをやってこれたが、あっという間に過ぎた印象で、これが2年しかないというのは不幸極まりない。

会社人生もいいが、本当に充実した生活ができるのは、60歳から健康寿命までの10年ちょっとの期間であると思う。人生で一番いい時期であると言っても過言ではない。我々のささやかな楽しみを奪うような方針はとても賛成できるものではなく、一番いい時期にある高齢者を働かせて年金制度を維持しようというのはどうかと思う。

個人的経験では、大橋巨泉ではないが、60歳といわず、早期にリタイヤして、自分のやりたいことを思う存分やれるのが理想的である。人ぞれぞれであるから、60歳すぎても働きたいという人は働けばいいし、自由人生活をしたい人はそういう生活をすればいい。どちらがより幸せかということは誰も言えない。 相田みつをさんの言葉を借りれば、「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」のである。60歳すぎて遊びたいけど、金銭的理由で働かざるを得ないというのが一番不幸な状況である。政府も、高齢者の働かせ方改革なんかを画策するのではなく、高齢者のしあわせな働き方改革に真摯に取り組んでほしいものである、せめて、60歳定年を選択した人が不利にならないように願うものである。
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