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オレンジもどきバイカウツギ

2023年06月24日 08時00分00秒 | アジサイ科
オレンジの花とオレンジの実
撮影者:Ellen Levy Finch
 撮影日:2004.03.23
オリジナルからの改変、なし

冒頭の画像は、「バイカウツギ」の花ではなく、オレンジの花と実です。なんで、実のなっているときに花が咲いているのか、知りませんけど。オレンジって、そういう植物なのかな??

で、なぜ「バイカウツギ」の話しをしているときにオレンジが出てくるか、と言うと・・・

「ルイスのバイカウツギ」は、英語で、Lewis’s mock-orange「ルイスのオレンジもどき」あるいは Wild mock-orange「野生のオレンジもどき」と呼ばれます。

Lewis’s「ルイスの」とつくのは、学名 Philadelphus lewisiilewisi 同じく、この花を「発見」した探検隊長のルイス(Lewis)のことです。wild「野生の」というのは、この植物が、北アメリカ大陸西部では普通に野生で見られるからです。

mock-orange「オレンジもどき」というのは、花が、甘いオレンジの花のような匂いであることを形容したものです。

ここで、はた、と思ったのは、英語圏で、みかんのことを Satsuma と呼ぶんですよね。温州みかん(Citrus unshiu)のことですけど。鹿児島県薩摩地方からアメリカに移入されたミカンが、Satsuma と呼ばれた。ここまでは、事実です。

ここからは、妄想。ミカンやオレンジの花のようないい匂いが、Satsuma という表現を想起させた。そして、それが、「日本のバイカウツギ」の学名 Philadelphus satsumi に使われた。

これは、まったく時代考証のなされていない、素人の戯言です。どうか、お忘れになってください。

2022.06.24撮影

わたしがカナダ、バンクーバーに移住して初めての初夏に、この白い花があちこちで咲き出しました。庭に植えてあるおうちも多いし、なんでもないところに生えている。

それで、周りのカナダ人の友だちに聞きましたよ、あれはなんだ、と。すると、あんなもの特別じゃない、どこにでもある、って。そう言って、まともに取り合ってくれなかったんです。

数年後、根掘り葉掘り聞いて、「なんであんなもんに興味があるんや」と言われつつ、やっと名前を探り出しました。それが、Mock-orange「オレンジもどき」という名前。その名前に、なるほど〜〜、と思いました。

そして、庭の自由に作れる家に移ったら、すぐに手に入れよう、と思いました。

そして、迎えたのが、この、ずっと画像をお見せしている園芸種。と言っても、野生のとどう違うのか、わからないぐらいですけど。

2022.06.24撮影

うちの庭の、園芸種の「ルイスのバイカウツギ」は、その名前を ‘Blzzard’「ブリザード(大風雪、大吹雪)」といいます。白い花がびっしりと木をおおう様子を「大吹雪」と言ったのでしょう。

うちのバイカウツギは、朝しか日が当たりません。それでも花はまあまあよくつきます。調べてみると、午前中だけ日が当たるのでいいことがわかりました。よかった。でも、もう少し当たった方がいいのだろうと思います。

その朝の光にあたった様子が次の画像です。オシベが多いのが、光との対比で、よく見えます。

2022.06.25撮影

わたしは、実は、このバイカウツギの剪定には苦労しています。徒長枝と変な方向に伸びている枝と古い枝は除くのですが、どうもうまく姿をまとめられない・・・

花がたくさん咲いているときにも、ちょっと切ります。水揚げをしないので、半日ほど家の中で匂いと姿を楽しむだけですけど。

2021.06.09撮影

上の画像は、ツボミがふっくらしたところ。

次の画像は、枝先の花が一斉に咲いているところ。なんかの生物が写り込んでいるのですが、見えますか。

2021.06.15撮影

「ルイスのバイカウツギ」は、アメリカ、アイダホ州の州花です。北アメリカ大陸西部では、野生で生えていますから、その州にもたくさんあるのでしょう。

アイダホ州

日本のバイカウツギ(Philadelphus satsumi)、および、他のバイカウツギ属(Philadelphus)の種について、以下で説明が見られます。よろしければ、どうぞ。

バイカウツギ 梅花空木



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