THE ROLLING STONES - HONKY TONK WOMEN 1969
小学生の頃、ストーンズはビートルズのライバルというイメージを持っていた。
ストーンズの曲を一曲も知らなかったのに・・・。
マスコミがストーンズをビートルズと対比する表現を常にしていたからかもしれない。
で、中学になって、ストーンズを聴いて、唖然とする。
まったくビートルズと違う音楽だ。特にこの曲は渋くて、ポップソングとはまったくイメージが異なる。
私は、先行してロックを聴きこんでいた友人に、「ホンキートンクウイメン、渋いだろっ!」と言われ、目をぱちくりした覚えがある。ポップな洋楽しか縁がなかった私は、よくわからなかったのだ。
でも、そこは何にでも興味をもつ中学生。聴きこんでしまい、そして、虜になってしまった。
そして言うのである。「ストーンズ、渋くてかっこいい。やっぱり黒っぽくていいっ。この粘りっこい感じが最高。」と。
この曲になると、ルーツ回帰のサウンドもさることながら、その猥雑なイメージはもう独自のもの。
エアロやドールズ等多くの後進にとって、そのイメージ戦略は大いなる指標だったでしょう。
音楽的には全く方向に向かったというのは
大正解だったと思います。
優等生、聴きやすい=ビートルズ
不良、聴き込まないとわからない=ストーンズ
という構図で、
ロックという音楽のイメージはストーンズに
なったという気がします。