Greta Van Fleet - Built By Nations (Official Live)
レッド・ツェッペリンを真似たバンドは山ほどある。
有名なのは、1980年代のキングダム・カムとグレイト・ホワイト。キングダム・カムは「ツェッペリン・クローン」論争を起こし、かなり批判の的になった。
ゼップのファンはけっこう厳しい。商業的成功は収めたものの、彼らは幸せな気分にはなれなかったと思う。
時は移ろい、2012年にデビューし、活躍しているGreta Van Fleetの中心人物である二人、双子のキスカ兄弟は現在31才くらい。ゼップの孫世代と言ってもいいだろう。
彼らの場合は、批判されることはない。ロバート・プラントも好意的な発言をしている。かなり若い世代なのに、1960年代から1970年代にかけてのクラシック・ロックの
息吹を単に表面的な音だけでなく、かなり深いところまで理解し再現している。これは、当時の音を知る人間にとってはかなり嬉しいことだ。
彼らの音を聴いて、50代~60代のツェッペリン・ファンはどう思うか?
この世代のロック・ファンはけっこう頑固で、「ツェッペリンのパクリだな!本気で聴こうとは思わない。」と一刀両断する人も多かろう。私は、このblogをやっていて、クラシック・ロック・ファン(ロックおじさん)の習性はやや理解している(つもり)。ネット社会になり、1960年代~1980年代のロックを聴きまくり始めると、きりがなくなり、現代ロックを聴こうと思わなくなる傾向がある。それだけ、あの時代は深いし、ロックの創造期がもつエネルギーは、たまらなく魅力的だ。
といいつつも、Greta Van Fleetの音を聴いて、「確かに、昔のロックの真似だけど・・・いいんじゃない。俺、この音と声、曲、好きだよ。」と言ってしまうオジサンも一定数いると思う。私も、この曲を聴くと、うーん、音の間とか、リフとか、ブルージーなところとか、ツボにはまってしまう。
こうやって、ビデオをみると、容姿がツェッペリンと全く違うのには驚きます・・・