奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

斑鳩大塚古墳

2007年06月19日 | 古墳
 斑鳩では最古の古墳です 撮影日;2007.5.28

 墳丘の南側に大きなお地蔵さんが立ち、頂上に殉國碑が建立されています

 直径35m、高さ4mの円墳(墳丘の半分は破壊されています)
 築造年代は、4世紀末~5世紀前半と推定(古墳時代中期)

★所在地;生駒郡斑鳩町法隆寺南1-14
★交通;JR法隆寺駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;参拝自由
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町教育委員会)

 昭和29年(1954)に墳丘上に忠霊塔を建設することになり
 工事の際に埋葬施設が発見されたことから、緊急調査が行われました

 墳丘地下に全長約7.5m、幅1.5mの粘土槨があるそうです
 内部から幅60cmの割竹型木棺、銘のある二神二獣銅鏡、甲冑類、鉄製刀剣、筒型銅器、石釧、管玉等が出土しました
 墳丘上に葺石、埴輪も発見されています



 =ニュース=2015年3月24日に、奈良大と町教委が発掘調査の結果を発表しました
 周濠や埴輪片、墳丘を覆っていたとみられる葺き石を初めて確認したと発表
 さらに、前方後円墳または前方部が小さいホタテ貝形古墳だった可能性を示す前方部が確認されたと発表



 五百井の集落の北側
 伊弉冊命神社の直ぐ北にあります

楠地蔵

2007年06月18日 | 石造物
 吹き放ちのお堂の中に名号碑と石地蔵があります 撮影日;2007.5.28

 名号碑は富雄川の下流から逆に流れついた楠の化石といわれているものです
 高さ6尺5寸、幅2尺5寸、厚さ1尺余りの板碑
 「天正二年甲戌十一月十五目云六」の刻銘があります
 「南無阿弥陀仏」の六字名号が彫られています

★所在地;大和郡山市小泉町(小泉橋東)
★交通;JR大和小泉駅より 徒歩3分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;

 石地蔵は「天明8戊中正月廿四目」の刻銘があり、光背の右肩が淡い赤色をしています
 伝承では、(昔、この前で相撲を取っていた子供に地蔵が倒れ、子供の腸が飛び出し、その時に亡くなった子供の血痕・・・とか)


 近くに安養寺が有ります


牛の宮

2007年06月17日 | 古跡
 伝説の森と言われる小さな叢林の中に有ります 撮影日;2007.5.28

 小さな石碑が一つだけ建っています 

★所在地;大和郡山市池ノ内町野神326
★交通;JR大和小泉駅より 徒歩10分
★駐車場;有りません
★問合せ;池ノ内町自治会

=案内板より=
 昔、池之内町の農家に農僕として六ヶ年間の定期奉公に使われていた十才の若者があった。
 子供は主人に仕えてよく働きましたが半分の三年たった時にふとしたことから病気になって死んでしまいました。
 その後、主人の夢にその子供があらわれて生きている時は大変ごやっかいになりました。
 約束のあと三年は、あす牛買いが引いてくるはずの牛を使ってください毛の色は私と同じようにまっ黒です。
 時刻は朝の七時頃ですとこまかにつげて消えてしまいました。
 はたして翌日、夢のとおり朝の七時頃まっ黒な牛が牛買いに引かれて来ました。
 主人は牛を買いとって使ってみましたが実に良い牛でほかの牛の二倍も三倍も働きました。
 そして三年目に牛は死んでしまいました。
 主人はその農僕の霊が牛になって残り三年の年期をつとめかえしたのだと牛のなきがらをていねいに、ほうむったのが「牛の宮」です。
 以来、池ノ内町では、今もなお毎年、五月四日には、農業をつとめると云って、その家では男の子が十六才になるとしんこ(団子)を町内中の子供達に昼食にふるまう習慣になっています。
 前日案内を受けた者は、日の出前までに酒、わかめ、ざこ等を供えに宮に詣でることになっています。
 以来池ノ内町ではこの森を大切にしています。
 森を荒したり木々の枝を折った者には不幸が来ると伝えられています。
  池ノ内町自治会・池ノ内牛の宮伝説保存会


 参考;大和の野神祭り

上宮遺跡公園

2007年06月16日 | 遺跡
 奈良時代の大規模な建物群跡です 撮影日;2007.5.28

 平成3年のふるさと創生事業の一環として、公園建設されました
 その際に確認された遺跡です

 宮殿級の柱の根元や平城宮と同じ瓦が数多く出土
 称徳天皇が使っていたとされる幻の行宮「飽浪宮」の跡とされています

★所在地;生駒郡斑鳩町法隆寺南3-16
★交通;JR法隆寺駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;タダです
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町都市整備課)

 平城宮で使われた瓦と同じ版傷(同じ窯で焼いた)をもつものが出土しました


 南側に聖徳太子縁の成福寺(現在は廃寺)が有ります

調子丸塚古墳

2007年06月15日 | 古墳
 田圃の畦の先にある小さな古墳です 撮影日;2007.5.28

 聖徳太子の舎人で、つねに太子の横に付き従っていた調使麻呂の墓との伝承をもつ古墳です
 
 径15mの円墳、築造時期は4~5世紀

★所在地;生駒郡斑鳩町東福寺
★交通;JR大和小泉駅より 徒歩18分
★駐車場;有りません
★入場料;外観のみ見学可
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町教育委員会)

 太子伝に
 聖徳太子がある時、調使麻呂を連れて「黒駒」と共に雲の中まで上がって行ったと記されています

 平成12年度の発掘調査で、古墳の北側約5mの所から土馬の頭部が発見されました
 精巧なつくりで、馬具やたてがみをリアルに表現した飾り馬です
 現物の長さ、高さともに10cmほど
 たてがみや手綱、鼻先まで写実的で復元すれば全長は30cmはあっただろうと推測されています


 駒塚古墳の東南100mほどの田園の中に有ります

駒塚古墳

2007年06月14日 | 古墳
 聖徳太子の愛馬「黒駒」を葬ったされる伝承が有る古墳です 撮影日;2007.5.28

 全長約49m、後円部径約34m、高さ約4.8m、前方部幅(推定復元)20m以上、高さ約2m、くびれ部幅約14.5m
 墳型はかなり区連れ定ますが、2段築成の前方後円墳のようです

 築造年代は、4世紀後半ごろと推定されます

★所在地;生駒郡斑鳩町東福寺1-4
★交通;JR大和小泉駅より 徒歩18分
    バスで法起寺口下車 徒歩1分
★駐車場;隣の空き地に可
★入場料;外観のみ見学可
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町教育委員会)

 黒駒は、太子伝によると
 推古天皇6年(598)年に太子は諸国に善馬を求め、献上された馬の中から選び出された甲斐の名馬です
 聖徳太子が死去したとき棺に寄り添い、皇子が墓に葬られるとともに息絶えたという


 すぐ南に調子丸塚古墳が有ります

六道山古墳

2007年06月13日 | 古墳
 慈光院の南にあるので慈光院山とも呼ばれます 撮影日;2007.5.28 

 全長約100m、後円部の径約75m、高さ約14m、前方部の幅約50m、高さ約6mの3段築成の前方後円墳です

 5世紀初頭の築造と推定されています

★所在地;大和郡山市小泉町六道
★交通;近鉄小泉駅より 徒歩15分
★駐車場;
★入場料;外観のみ見学可
★問合せ;0743-53-1151(大和郡山市教育委員会)

 墳丘の頂に、片桐石州は母をまつる為に「善隣寺」を建立したそうです
 (現在は廃寺、観音堂だけが慈光院内に移されています)


 案内板等は有りません

小泉大塚古墳

2007年06月12日 | 古墳
 大和郡山市内では最も古い古墳です 撮影日;2007.5.28

 全長約80m、前方部の幅約40m、高さ約2m、後円部の径約50m、高さ約7mの前方後円墳
 築造は4世紀後半とされます(県指定文化財です)

 宅地造成のため前方部と後円部の周辺が採土されて、現在では円墳のような状態になっています

竪穴式石室 埋葬施設は後円部の中央に墳丘の主軸と直交して設けられた全長5.5m・幅1mの竪穴式石室です

 石室内からは内行花文鏡・獣帯鏡などの銅鏡、鉄剣、刀子、鉄斧、土師器などが出土しています

★所在地;大和郡山市小泉町大塚1701
★交通;近鉄大和小泉駅より 徒歩15分
★駐車場;なし
★入場料;見学自由(外観のみ)
★問合せ;0743-53-1151(大和郡山市教育委員会)

 『大和名所図会』に「赤檮墓小泉村にあり、赤檮は物部守屋を射たりし人也」とあって、この塚が赤檮(いちび)の墓と伝えられてきたそうです


 慈光院が近くです


割塚古墳

2007年06月11日 | 古墳
 新興住宅街の憩いの緑地公園となっています 撮影日;2007.5.28

 直径約49m、高さ約4.5mの円墳です(昭和53年に市指定文化財となりました)

 頂上には盗掘されたと思われる大きなくぼみがあり、このために割塚(車塚)の名で呼ばれてきたようです

 継体大王の大和でのまつりごとに関りを持っていたこの地域の豪族の墓?
 6世紀前半の築造

★所在地;大和郡山市千日町45
★交通;近鉄郡山駅より 徒歩25分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;0743-53-1151(大和郡山市教育委員会)

 昭和43年の発掘調査で、くり抜き式の家形石棺が発見されています
 副葬品として鏡1面・垂下式耳飾2対・水晶製切子玉・碧玉製菅玉など
 棺の周辺からは馬具・挂甲・鉄鏃・須恵器などが出土


 常称寺「千日寺」生田伝八郎の墓
 発志禅院が管理する歌ケ崎御廟が近くです

霊山寺バラ園

2007年06月10日 | 名所
 約200種、2,000株のバラが咲き誇ります 撮影日;2007.5.23

 第二次世界大戦後にシベリアに抑留されたという先代住職が
 昭和32年に世界平和を祈るために開園

 人生輪廻をテーマとして庭園が構成されています

★所在地;奈良市中町3879(霊山寺
★交通;近鉄富雄駅より
    若草台行きバスで霊山寺下車 徒歩2分
★駐車場;有ります(有料)
★入場料;600円(入山料込み)
★時期;5月中旬~6月・10月~11月
★問合せ;0742-45-0081


 庭園を三分して
 入口の近くは、母子像や兄妹のオブジェが置かれて「子供の世界」を象微
 石段を登りアーチをくぐると「成人の世界」が展開
 バラの女神を中心に水をたたえた池に13段の噴水が流れます
 奥は「老人の世界」で、過ぎ来し人生を顧みるバラの館があります


 カフェではローズティーもいただけます

 参考;霊山寺のホームページ


 ←クリックするとバラ園のアルバムが開きます