ギリシャ神殿風の屋根が特徴です 撮影日;2013.09.29
国の重要文化財でもある"正門"を入ってすぐ左手にある建造物です
今でも残っている奉安殿は数少ないそうです
戦後は、全国の各学校に有りましたが、ことごとく解体されています
この奉安殿は、戦後、生物学教員が日本を占領していたGHQに交渉し、遺伝子の研究のためショウジョウバエの飼育室として使うことを交渉し、解体を逃れたそうです
戦前、明治天皇・皇后の写真(御真影)が収められていました
戦前は、儀式の時に校長が、ここから御真影を恭しく戴いて式場まで運んだそうです
昭和9年の建設で、創立25周年を機に同窓会(佐保会)が寄附しました
RC造に白色タイル張りで、三角屋根の形がギリシャ神殿のようにも見えます
正門を入ってすぐ右手にある"守衛室"は、屋根の棟飾りや窓廻りを本館と類似した意匠でまとめています
明治42年12月に竣工されました
平成6年に改修工事が行われ、旧奈良女子高等師範学校の本館と正門と供に国の重要文化財に指定されています
設計は山本治兵衛氏で、木造平屋建て・十字形平面の鉄板葺です
★所在地;奈良市北魚屋西町
★交通;近鉄奈良駅下車 徒歩7分
★駐車場;なし
★見学料;タダです(日・祝日)守衛室に声かけすれば見学できます
★問合せ;0742-20-3214
構内には佐保会館も有ります