奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

お亀池

2009年11月24日 | 名所
「平成の名水百選」に選定された曽爾高原湧水群の源です 撮影日;2009.10.11

 曽爾高原の真中には、お亀池というひょうたん型の池があります
 お亀池の水は雨水と亀山からの地下水がたまったもので、川が無いため水の量にあまり変化がありません

 お亀池の中央には浮島があります
 枯れた植物が非常に長い間にわたって積もって出来たそうです

 お亀池の形成は 湿原堆積物中に広域テフラの鬼界アカホヤが見つかったことや 堆積物の花粉分析と14C年代測定から 最終氷期末の約1万2000年前に始まったことが分かっています
 最終氷期に生じた地滑りの窪地に生まれた湿原です
 噴火口という説もあります

 周囲およそ900m
 希少な湿原植物のサギスゲなどが生育します

 【お亀池の伝説】
昔むかし、若くて美しい娘、お亀が、伊勢国から大和国曽爾村太良路(曽爾高原の西側の川沿い)に住む若者のもとへ嫁に来た。
この夫婦に玉のようなかわいい男の子が生まれたが、お亀は夫に「お暇を下さい」と言い、実家に帰ってしまった。赤ん坊が乳をほしがって泣いて困った夫は、妻が去りぎわ、「もし用があったら、池のあたりで名を呼んで」と言い残したことを思い出した。赤ん坊を抱いて池のあたりまで来て、 「お亀、お亀よお」と呼ぶと、すーっと、お亀が現れ、赤ん坊に乳を飲ませた。赤ん坊がすやすやと眠ると、「もう来て下さるな」と哀しそうに言い残して、すーっと消えていった。
 しかし、次の日も、赤ん坊が夜泣きしたので夫はしかたなく、池のあたりまで歩いていった。すると、池の水がにわかに波立ち、お亀が姿を現し、恐ろしい声で「何故、来た」と言うと、たちまち大蛇の姿となり、大口を開けて襲いかかってきた。その後、夫は大病で死に、大蛇も山火事で焼け死んだという。池はやがて「お亀が池」と呼ばれたそうだ。

 
★所在地;宇陀郡曽爾村太良路(曽爾高原)
★交通;近鉄榛原駅より 曽爾高原行きバスで終点下車 
★駐車場;有ります(600円)
★入場料;湿地帯には入れません
★問合せ;0745-94-2101(曽爾村観光協会)




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