奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

持聖院の線刻薬師如来笠石仏

2011年02月24日 | 石造物
 「一針薬師笠石仏」と呼ばれています 撮影日;2011.02.13

 勢野春日神社の横の丘が惣持寺跡で、持聖院の管理地となっていますが、そこに大きな笠石仏があります
 俗に「一針薬師」と呼ばれ、針で刻んだような線刻の薬師如来像をあらわしています

 生駒石製で高さ191cmの不整形で表面を水磨きした石材を立て
 表面に二重円光を背負って踏割蓮華座に立つ像高156cmの薬師如来立像をあらわしています
 これに脇侍の日光月光両菩薩像および十二神将像を左右に配置しています
 薬師如来像のみ薄肉彫りで形を造って細部は線彫りとしています
 脇侍像はすべて線彫りであらわしています

 類例の無い薬師瑠璃光浄土の構図をあらわした石仏であり
 優れた表現や作風から鎌倉時代初期ごろの造立とみられています

線刻薬師如来笠石仏 勢野春日神社前の笠石仏

★所在地;生駒郡三郷町勢野東6-7
★交通;JR王寺駅下車 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由 (フェンス外から)
★問合せ;0745-72-0915(持聖院)


 *平成25年7月に、上の山から保全のため持聖院境内に移動されています*


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