KFCブログ~Growing old is not shame~

格闘芸術家集団KFCブログ、満を持して復活です。
明るく楽しく真剣に格闘技に取り組む社会人の格闘倶楽部です。

【タイ武者修行の旅 5日目】~Zero~

2015-09-26 17:24:44 | スポーツ

格闘技に手を染めてもう30年弱にもなります。
少林寺拳法、極真空手、日本拳法、ブラジリアン柔術、カポエィラ、ムエタイと様々な格闘技を修行してきました。
今日は打撃論、少しマニアックな話をします。

立ち技世界最強と言われるムエタイは合理的に相手を倒す完成度の極めて高い格闘技で、練習も非常に過酷です。
中でもミット打ちはトレーナーの指示通りに休みなく拳足を繰り出し続けなければならない最もキツい練習の一つです。
1Rが果てしなく永く感じます。
しかもサシパパジムでは1Rを3分30秒(通常3分)、インターバルを30秒(通常1分)に設定しており、我々はこの貴重な30秒間で乱れた呼吸を整え、水分を補給しなければなりません。

このミット打ちを繰り返していると、だんだん身体から余計な力が抜けていきます。
もう疲れ過ぎて疲れ過ぎて、少しでもスタミナロスを防ごうと身体が本能的に力まなくなるのです。
そうしてこの自然な脱力状態の時こそ、身体能力をMAXに活かしたものすごく強い打撃が生まれます。

私はこれを“ゼロの力”と名付け、日本でも生徒達に伝えています。
身体の細くて小さなムエタイ戦士が怖るべき威力の打撃を繰り出せるのも、無駄な力が抜けて全身でフルスイングで打っているからです。

日常でも肩の力を抜いて脱力することができるならば、もっと人は持てる力をフルに発揮できるではないかと私は思います。

《ロードワーク》

5km

《夜練》

シャドーボクシング 2R

ミット 4R

サンドバッグ 9R


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