一ヶ月ぶりの練習でした。わずかな時間ながら朝練を再開しているため、かろうじて酸欠地獄の惨事には至りませんでした。それでもミット打ちのキツさはサンドバッグの比ではありません。間を空けずに継続することの大切さを痛感しました。
「直樹、腹に肉がついたな。何キロ増えた?」 シャツの上からでも数百グラム単位の増減に気付く亀仙人の目を誤魔化せるわけもなく、「すんません!」としか言えない私。
この日はパンチ10ラウンド、キック4ラウンドをこなしました。パンチは得意のストレート以外に、インファイト(接近戦)を良く練習します。相手が接近してきたら顎を引き腰を落としガードを固める。相手が打ってきたらダッキング(膝の屈伸)でなるべく空振りさせ、被弾しても両腕でしっかりガード。反撃のショートフックとアッパーはしっかり腕の角度をつけて小さく速く。インファイトはとても勇気がいります。飛び込む勇気。どんな相手の攻撃からも目をそらさない勇気。そして堅固なガード。
昨夜、部屋から12年前の日本拳法時代の試合(団体戦)のDVDが出てきました。当時の私は痩せていて、今観れば技術も全然未熟。そんな私は大将として闘って勝ちを得ると雄叫びをあげ、仲間に向かって全身で喜びを表してました。当時の緊張感を思い出しながら、自分はこんなにも熱かったのだと驚きました。何かに『燃える』。損得抜きで、それはいつだって尊かったはずなのだと。